5月31日に第1回 New Relic User Group Media & Entertaiment支部(以降NRUG M&E支部)が開催されました!
これまで開催されてきたNRUG本体、NRUG SRE支部に引き続き、今回新たにNRUG M&E支部が立ち上がり、運営の皆さんのご尽力により、記念すべき第1回目を迎えることができました。
記念すべき第1回目は、現地開催によりユーザ同士のコミュニケーションの場を提供したいという想いと、少しでもたくさんの方に集まってもらいたいという想いから、オフラインとオンラインのハイブリッド開催となりました。
オフライン会場として、今回オーティファイ株式会社様のご協力のもと、おしゃれで明るく清潔感のある素敵なオフィスをお借りしての開催となりました!
当日のタイムテーブルは以下の通りです。
- 18:00-18:10 運営挨拶(運営メンバー : 株式会社TVer 加我貴志様)
- 18:10-18:20 ビジネスを成功に導く高速・行為品質なソフトウェア開発戦略(オーティファイ株式会社 丸山裕太様)
- 18:20-18:40 Cloueflareのネットワーク保護機能とLogPush (Cloudflare Japan株式会社 亀田治伸様)
- 18:40-18:50 大規模UnityゲームタイトルでのObservabilityへの取り組み事例(ワンダープラネット株式会社 吉谷幹人様)
- 18:50-19:00 電子書籍流通事業を支えるシステムの統合的なモニタリングについて(株式会社メディアドゥ 鈴木彩人様)
- 19:00-19:10 New Relic 新機能のご紹介(New Relic株式会社 竹澤拡子)
- 19:10-19:15 締め(運営メンバー: DMM 小野博志様)
- 19:15-21:10 懇親会(オフライン参加者)
本記事では、セッションのサマリをご紹介いたします。
なお、当日の配信アーカイブや資料に関しましては別記事にてまとめておりますのでこちらをご覧ください。
運営挨拶(運営メンバー: 株式会社TVer 加我貴志様)
はじめに運営挨拶として、運営メンバーである株式会社TVerの 加我様からM&E支部と運営メンバー紹介と、M&E支部の4つの主要なテーマについてご説明いただきました。


ビジネスを成功に導く高速・高品質なソフトウェア開発戦略
(オーティファイ株式会社 丸山裕太様)
最初のLTは、オーティファイ株式会社の丸山様より、テスト自動化ソリューションについてご紹介いただきました。今日のビジネス環境で競争が激化する中、顧客のニーズと市場の変化に迅速に対応する高速・高品質なソフトウェア開発は不可欠なものになっていますが、これらを同時に達成するのは困難で、テスト量の増加、機能開発やQAの長期化、予期せぬバグの発生といった課題に直面しています。自動化が求められる反面、導入やメンテナンスには高いコストがかかります。そこでオーティファイが提供するAIを用いたWeb/MobileアプリのE2Eテスト自動化ソリューションが画期的な解決策になります。ノーコードで簡単にテストの自動化が可能で、さらにAIがメンテナンスまでしてくれます。AgilityとQualityのトレードオフを解消し、ビジネスを成功に導いてくれる、そんな魅力的なソリューションをデモを交えてご紹介いただきました。ありがとうございました!

Cloueflareのネットワーク保護機能とLogPush
(Cloudflare Japan株式会社 亀田治伸様)
2つ目のLTは、Clouflare Japan 株式会社の亀田様より、ネットワーク保護機能とLogPushをテーマにご紹介いただきました。Clouflareと言えばCDNとしてよく知られていますが、CDNの機能だけにとどまらず、ネットワークのオリジンを保護する強力なセキュリティ機能について説明いただきました。ちなみに日本のインターネットトラフィック量は平常時約30Tbpsだそうです。そして、過去日本のインターネットトラフィックで最高値を出したのは公式記録によると「嵐の解散コンサート」だそうです(笑)。興味深いですね。後半は、TVer加我さんより、CloudflareのCDNのログをNew Relicへ送信した結果、どんなデータを可視化できるのかということで、一例として、エッジロケーションごとのリクエスト数やクライアントIPごとのリクエスト数、国ごとのアクセス比率など、ダッシュボードの画面をご紹介いただきました。こういったデータをきちんと可視化することにより、自分達のサービスがどんな状況で、どんなリスクに晒されているかを把握できるようになります。冒頭から参加者の心を鷲掴みにするような魅力的なプレゼン&デモをありがとうございました!


大規模UnityゲームタイトルでのObservabilityへの取り組み事例
(ワンダープラネット株式会社 吉谷幹人様)
3つ目のLTは、ワンダープラネット株式会社の吉谷様より、大規模UnityゲームタイトルでのObservabilityへの取り組み事例についてご紹介いただきました。まずは昨今の開発事情について語っていただきました。サービスローンチ時のピーク負荷を予測する難しさ、秒間数千~数万のリクエストに対処するための最適化、ゲームの魅力を最大限に引き出すための頻繁な機能追加や仕様変更。とにかく読めない、見えない、不確実なことが多過ぎる、といった状況の中で、パフォーマンスやコストの最適化、障害やエラーの抑制、機敏な対応・復旧などが求められています。そこで今回New RelicのObservabilityプラットフォームを活用してどんな取り組みをしているのかを説明いただきました。その中で特に興味深かったのは、New Relicが現在公式にサポートしていないモバイルのフレームワーク、Unityのために独自のラッパーを開発し、特定のメトリクスを観測可能にしたという斬新な取り組みのお話で、非常に参考になりました。ありがとうございました!

電子書籍流通事業を支えるシステムの統合的なモニタリングについて
(株式会社メディアドゥ 鈴木彩人様)
4つ目のLTは、株式会社メディアドゥの鈴木様より電子書籍流通事業を支えるシステムの統合的なモニタリングについてご紹介いただきました。トラフィックが多い電子書籍や流通システムの開発をしていく上での課題として、アプリ監視が不十分・障害の原因調査に時間がかかる・パフォーマンスが可視化されていない、といった状況の中でNew Relicを活用し、どのようにこれらの課題解決に向けて取り組みをされてきたのか、ビフォーアフターを分かりやすく説明いただきました。効果として、従来よりも監視構築のハードルが下がりサービスの安定稼働に貢献できるようになり、また、ダッシュボード活用により障害時のアプリとインフラの切り分けを一目で確認できるようになったそうです。可視化という観点では、書店や機能ごとにパフォーマンス直感的に把握できるようになり、迅速な改善アクションとリリース前後のパフォーマンス比較が実現できたそうです。今後は更にサービスレベル管理や脆弱性管理など、活用範囲を広げていく予定ということなので、またどこかのタイミングで利用ケースや経験談を共有いただけたらと思います。ありがとうございました!

New Relic 新機能のご紹介(New Relic株式会社 竹澤拡子)
最後のLTはNew Relic株式会社の竹澤より、今年リリースされた主な新機能をピックアップしてご紹介させていただきました。今回は、M&Eの「ハイトラフィック」「ユーザ体験」「トラブル対応」「開発体験」という4つのテーマ別にそれぞれ新機能を2、3個ピックアップし、機能概要、利用ケース、メリットなどを説明させていただきました。その中でも、特に注目される機能は最後にご紹介した業界初の生成AIオブザーバビリティアシスタントGrokの機能です。Open AIのChatGPTの技術を活用し、New Relic UI上のチャットから、自然言語で質問を投げかけることで必要な情報を与えてくれるというものです。例えば、直近で行っている事象や原因を教えてくれたり、改善策を提案してくれます。現在、Limited Preview募集中ですので、この機会に是非登録してみてください。

締め(運営メンバー: 合同会社DMM.com 小野博志様)
締めは、運営メンバーである合同会社DMM.comの小野様より、イベントの告知がありました。9月にNew Relic 最大のイベントFuture Stackが開催されますが、その中でNRUG本体やSRE支部との合同イベントを企画中ということです。これから内容を詰めていく予定なので、どんな内容になるのか今から楽しみですね。たくさんの方にご参加いただけることを願ってます!

懇親会(オフライン参加者)
すべてのセッションが終了した後は、同会場にて懇親会を行われました。軽食やアルコールを取りながら、ユーザ同士和やかな雰囲気でコミュニケーションが交わされていて、大変な盛り上がりを見せていました!
最後に
この度は、NRUG M&E支部の記念すべき第1回目の開催に際し、運営を手掛けてくださった皆様、熱意をもってプレゼンテーションを行ってくださった登壇者の皆様、そして熱心に参加してくださった全ての参加者の皆様、誠にありがとうございました!また、会場を提供してくださったオーティファイ様にも深く感謝申し上げます。また次回の開催をぜひ心待ちにしていただければと思います!
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