5月17日-19日にかけて開催された New Relic のFutureStack 2022で、当社は、お客様の組織がスタック全体をさらに簡単に監視、デバッグ、改善し、また、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通して、オブザーバビリティの実践やテレメトリデータを定着させることができる、30を超える機能を発表しました。
今年の FutureStack で発表されたすべての内容を振り返り、強化された機能や新しい機能がどのように有用かを以下にご紹介します。
アプリケーション、サーバーレス、MLモデル
ブラウザ、モバイル、サーバーレストレースに対応したInfinite Tracing
Infinite Tracing搭載のNew Relic Edgeは、アプリケーションのトレースを100%監視し、その後もっとも実行可能なデータを可視化して、パフォーマンス問題のより迅速な調査、解決を導きます。Infinite Tracingは、ブラウザ、モバイル、およびAWS Lambdaのトレースに対応しており、ソフトウェアスタック全体のトレースを提供しています。ブラウザ、モバイル、またはサーバーレストレースを選択できるので、トレースを見逃すことはなくなるでしょう。詳細については、当社プレスリリースをお読みください。
リージョンサービスとInfinite Tracing
Infinite Tracingへのアクセスは、欧州連合およびアジア太平洋地域のすべての顧客が利用できるようになりました。すべてのトレースをそれぞれのリージョンに送信し、どのデータをNew Relicに送信するか決定することができます。これにより、Tailベースのサンプリングにかかるegressコストを低く抑えることができます。地域を設定するには、指示に従ってトレースオブザーバーを設定してください。
外部サービス監視
分散型システムではAPIに接続されているスマートホームデバイスから、お客様の最新のアプリケーションで使用しているマイクロサービスまで多岐に渡り、根本原因の特定が困難です。今回更新された New Relic のアプリケーションのパフォーマンス監視(APM)外部サービスダッシュボードによって、チームはアプリケーションを支えるAPIやマイクロサービスに関連する問題を診断しやすくなります。ダッシュボードには、問題を迅速に発見するための新しいマップ表示や、比較やより詳細な分析を行うための一覧表示が含まれています。外部サービス監視を設定する方法はこちらから。
機械学習(ML)モデル監視
DevOpsとMLOpsの利用者は、重要な機械学習モデルのシグナルを、アプリおよびインフラストラクチャに沿って、すべて一箇所で監視および可視化することができます。エンティティのメトリクス、予測、依存関係、およびシステムメトリクスを比較し、モデルパフォーマンスの違いを理解してください。モデルのバージョンごとにフィルタリングして履歴を追跡し、モデルに与える影響をコードがどう変化させるのかを学習することができます。これにより、より良いモデルを構築し、その機能方法を説明できるようになります。詳細と始め方については、MLOpsドキュメンテーションをお読みください。
Pixie による Kubernetes上でのインフラストラクチャとネットワークモニタリング
Kubernetesのエクスペリエンスを向上
コンテナ化されたアプリケーションをKubernetes上でデプロイする際、クラスタの健全性とアプリケーション性能の関係を理解することは課題を伴います。当社の新しいAPMインタフェースでは、クラスタのパフォーマンスを単一のUIで解析し、Kubernetesのイベントや重要な問題についてリアルタイムのアクティビティストリームでアラートを受け取ることができます。また、ワンクリックログとサイドバイサイドのメトリクスでパフォーマンスの異常を関連付けることができます。さらに、Pixieのリアルタイムサービス、ドメインネームシステム(DNS)、およびネットワークフローを使用して、ライブデバッギングのための内部クラスタ通信およびレイテンシを単一の画面に表示できます。Kubernetesの複雑さを最小化し、性能の高いアプリケーションの構築を始めましょう。
Amazon EKSアドオン
Amazon EKS Blueprints Quick Startを使用してAmazon Elastic Kubernetes Service(EKS)上で開発している場合、New RelicのEKS Blueprintsアドオンを使ってKubernetesオブザーバビリティソリューションをデプロイできます。このインテグレーションによって、すべてのEKSクラスタ全体で、オブザーバビリティインストゥルメンテーションを自動的にデプロイできます。ノードの容量と利用メトリクスを把握し、ワンクリックでコンテナのログを表示し、システムの健全性に基づいてアラートを受信することができます。Pixieにより、Extended Berkeley Packet Filter(eBPF)を利用したオブザーバビリティを追加設定なしで入手できます。開始するには、AWS Partner Networkブログをお読み頂き、合わせて概要デモ動画をご覧ください。
Kubernetesインテグレーションの強化
Kubernetesとの統合を再構築し、モジュール化、設定可能にすることで、より柔軟でより多くの環境との互換性を実現しました。アップグレード後、以下が可能になります。
- KSM(kube-state-metrics)スクレイピングコンポーネントの改善により、大規模なクラスタを最大80%削減可能
- ログとプロセスサイクルの強化により、バグのトリアージと問題の修正がより簡単に
- 各データソースに対してより詳細な設定ができる設定ファイルなど、個別に構成可能な3つのコンポーネントを用意
- Rancherなど、クラスタ外の要素からメトリクスをスクレイピング
- データ取り込みのニーズと一致するようにスクレイピングのインターバルを調整
お試しになりたい場合、K8sモニタリングエクスペリエンスをアップグレードまたはKubernetesインテグレーション v.3.0.0リリースノートをお読みください。
インフラストラクチャモニタリングのアップグレード
インフラストラクチャ監視は、DevOpsエンジニア、SRE、IT運用、および開発者が、リアルタイムのインフラストラクチャの変化をプロアクティブに監視し、より多くの運用コンテキストでトラブルシューティングを簡素化することを可能にします。単一の統合されたエクスペリエンスで、システム全体の健全性を一目で確認できます。ホットスポットを特定し、顕在化する問題をリアルタイムで予測し、アプリケーション内のすべてのエンティティに関するトポロジーや関係性を可視化、すべてのログをコンテキストで表示して、どのようなインシデントがいつ発生したのかを示すビジュアルマップを確認することで、根本原因を迅速に特定できます。New Relic の新しいインフラストラクチャモニタリング体験により、お客様のパブリック、プライベート、またはハイブリッドクラウドインフラストラクチャにおける問題をどのように特定して解決できるのか、詳細はこちらをご覧ください。
ネットワークパフォーマンス監視の更新
システムパフォーマンスに問題がある場合、その原因がコードによるものか、インフラストラクチャによるものか、またはその基礎となるネットワークによるのかを把握する必要があります。New Relicが提供するネットワークモニタリングの新しい体験を通じて、お客様のビジネスにとって重要なネットワーク関連のユースケースを特定し、適切なネットワークテレメトリで問題を解決します。テレメトリデータを解析、容易に可視化できるランディングページが提供されており、これを使うことで簡単に開始できます。これらの新しい機能により、以下のことが可能になります。
- ガイド付きで指示に従って簡単に導入が可能。本質的な問題の解決を後押し
- 主要なネットワークパフォーマンスメトリクスを強調するランディングページ
- 情報を厳選して可視化し、ネットワークのパフォーマンス分析が可能に(ネットワークエンジニアリングの経験は不要)
厳選されたインタフェースを使ってネットワークパフォーマンスを可視化する方法、またネットワークモニタリング始める方法については、こちらをご覧ください。
ログ管理
APMメトリクスの Logs in Context
APMメトリクスのLogs in Context へのアクセスは、当社のお客様が求めている機能の一つでした。理由は、このコンテキストに基づくデータがパフォーマンス関連問題のトラブルシューティングに効率よく対応する上で不可欠であるためです。自動ログ収集やエンティティコンテキストを含む、コンテキストに基づくログ詳細情報のメリットを享受するためにログフォワーダーを設定する必要はなくなりました。最新のJava、.NET、およびRuby APM言語エージェントにアップデートすると、APMメトリクスのアプリケションの Logs in Contextを使用することができます。お客様の請求形態に沿ってカスタマイズされた詳細な設定、データプライバシーのニーズに対処できます。これはいつでも停止することができます。セキュリティ、コンプライアンス、およびコントロールをサポートしながら、ログのAPMへの導入が、どのようにログ収集体験を最適化するのか、さらに詳しくお読みいただき、この最新のアップデートを今すぐ開始しましょう。
RUMおよび合成モニタリング
リアルユーザーモニタリング(RUM)およびCore Web Vitals
RUMは、ユーザーと貴社サイトとの関わり方について、重要なインサイトを提供します。当社のブラウザモニタリングオールインワンソリューションは、アプリケーションのパフォーマンスと応答性の測定と改善をサポートします。最近、新機能がいくつか追加されており、トラブルシューティングやフロントエンドアプリケーションの最適化を簡単に行えるようになりました。
- New RelicのUIに統合されたGoogleのCore Web Vitalsによって、アプリケーションのロードパフォーマンス、応答性、およびレイアウトの安定性を即座に可視化し、解析することができます。
- デスクトップ、モバイル、およびタブレット端末のタイプ全体でユーザートラフィックをフィルタリングし、地域に特化したユーザーデータの傾向に狙いを定めて地理的条件で直感的にフィルタリングすることができます。
ブラウザモニタリングの最新アップデートについて詳細を見る。
外形監視のランタイム更新
外形監視によって、お客様はご自身のアプリケーション経由でフローをプロアクティブにテストし、パフォーマンス問題を、顧客に悪影響を及ぼす前に検知して修正することができます。更新された合成ランタイムによって、ブラウザバージョンの更新をより簡単に、頻繁に行うことができます。追加機能には、async/awaitサポートが含まれており、カスタムタイミングAPIは監視の複雑性を減らすため、新たな合成モニタリングのユースケースを調査することができます。
これらの新機能については、当社の外形監視の次世代ランタイムで詳細をお読みいただくか、次の3分間のチュートリアルをご覧ください。
Errors Inbox
OpenTelemetryエラー追跡
メトリクス、ログ、およびトレースデータをインストゥルメントおよび収集するために、OpenTelemetryやOpenTelemetry Protocol(OTLP)を利用しているチームは、エラーをより早く追跡してその優先度付けができるようになりました。New RelicのErrors Inbox は現在、OpenTelemetryベースのトレーシングスパンデータをサポートしており、そのエラー追跡のエクスペリエンスによって、サービスおよびワークロードレベル両面でのエラー表示でエラーの検知、優先度設定、トリアージが行いやすくなっています。それに加え、CodeStream、Jira、およびSlackへのインテグレーションにより、エラーが顧客の問題となる前に、発生時点でエラーをトリアージするためにチーム間で連携できるようになっています。
開始する方法について詳しくは、Errors InboxがOpenTelemetryをサポートをお読みください。
ブラウザおよびモバイルエラー追跡
Errors Inbox により、一箇所でアプリケーションスタック全体のエラーを閲覧、トリアージ、解決できます。最新のリリースで、ブラウザとモバイルモニタリングからエラーを追跡するワークロードを設定する必要はなくなりました。最新情報ページから、ブラウザおよびモバイルモニタリングのエラー追跡について詳しくお読みください。
開発者エクスペリエンス、CICD、トポロジカルマップ
CodeStreamを利用したIDE内ゴールデンシグナル
CodeStreamとのインテグレーションに、コードレベルのメトリクスと、コードに沿ったゴールデンシグナルに関するリッチデータが追加されました。これらのリッチパフォーマンスメトリクスによって、CodeStreamを使用しているIDE内で、エラー率、レイテンシ、トラフィック、およびサチュレーションを直接改善する機会を特定しやすくなりました。IDEのゴールデンシグナルでアプリのパフォーマンスを向上させる方法について詳細をご覧ください。
サービスレベル管理
サービスレベル管理により、プログラムデータ収集でSLOのベースラインを測定および確立する上でSLIを特定しやすくなります。この度の機能強化には、SLI、SLO設定(ガイド付き)、開始時に役に立つ推奨事項、メトリクスのカスタマイズ、統合ヘルスレポート、SLOコンプライアンスに関するアラート、エラーバジェット追跡などが含まれています。あらゆるサービスについて、自動的にサービスレベルのパフォーマンスと信頼性のベースラインが設定され、ガイド付きの簡単なフローで推奨事項が得られ、カスタマイズが可能になります。ユースケース実践ガイドやクイックビデオチュートリアルなど、サービスレベル管理について詳細をご覧ください。
カスタマイズ可能なナビゲーション
New Relicは、カスタマイズ可能なナビゲーションバー、ワークフローを強化し、スタック全体の透明性を高める新機能を提供するグローバルナビゲーションセンター、画面領域を拡大する折りたたみ式ナビゲーションバーなど、新しいユーザー体験の限定プレビューを開始しました。また、プラットフォーム全体でのネイティブコラボレーション機能を拡大したため、以下のことが可能になりました。
- パフォーマンスの問題について関係者を巻き込む会話を主導し、トラブルシューティングを加速
- Slack、Teams、Jira、ServiceNowなどの主要なサービスとの統合により、ワークフローを合理化し、チーム間の効率を向上
- 単一の画面上でアクティブなディスカッションを促進、集約し、ナレッジベースを構築するメッセージセンター
新しいエクスペリエンスを試し、フィードバックを行うには、New Relicのプラットフォームから今すぐ直接登録するか、お客様のアカウント担当者へご連絡ください。
オムニマップワークロードビュー
アプリケーションを構成するさまざまな関連エンティティすべてについて関係性とパフォーマンスの健全性を表出させるオムニマップを、構造化された使いやすいインタフェースで使用できるようになりました。トップナビゲーションから[More]、[ワークロードビュー]、ワークロード、[マップ]タブの順に選択します。アーキテクチャ層ごとに整理されたマップにより、関連するエンティティを自動的にグループ化し、タイムワープ機能によって過去3時間の状態が見れるようになります。これにより、スタック全体の健全性の変化や異常な動作のパターンの理解が進みます。
アラートとAIOps
アラートの正確性向上
不規則的なシグナルの検知と評価は、多くのエンジニアリングチームにとって課題となっています。スライディングウィンドウを集約することにより、エラー関連のシグナルを平準化し、アラートおよびアラート閾値の正確性と可視性を向上させます。これは、ホスト上のCPU使用率など、特に急激に変化しやすいシグナルにとって有益です。CPU使用率が90%を超えるまで急上昇してから通知されるのではなく、設定時間(例:5分間)内に条件を満たせばアラートを発出する設定を行い、傾向を可視化することができます。NRQLアラート条件で高度なシグナル設定を行う方法について詳細をご覧ください。
インシデントインテリジェンスの更新
インシデントインテリジェンスを強化しました。これにより、問題の発見と詳細情報の受信をより簡単に、また解決時間を最小限に抑えることができます。当社の新しいイシューエクスペリエンスには、2つの機械学習モジュール、ゴールデンシグナル、および関連要素を備えた分析サマリーセクションが含まれています。チームメンバーからの推奨レスポンダー、影響を受けたエンティティ、およびサードパーティーソースに基づくラベルセットを確認できます。イシューフィードでは、イシューマップを利用して影響を受けたエンティティを調査することができます。さらに、異常の概要、デプロイメントイベント、根本原因分析、イシュータイムラインも確認できます。関連する問題の分析サマリー、イベントログ、および詳細情報を含む、さらに詳しい情報については個々のイシューをクリックしてください。あらゆるフルプラットフォームユーザーシートに含まれるインシデントインテリジェンスの設定方法について詳細をご覧ください。
アラート通知のアップグレード
お客様が選択した通知ツールにアラートを送信し、インシデントの詳細についてNew Relicで確認することが簡単になりました。ワークフロー内で利用可能な、以下の新しい、改善された通知先のインテグレーションについて確認してください。
- Atlassian Jira:Errors Inboxでも利用可能
- ServiceNow
- Slack:Errors Inboxでも利用可能
- Webhook
- PagerDuty
- Amazon Eventbridge
さらに、通知ログは関連エラーの詳細や通知先のチケット番号など、過去の全通知の履歴とステータスを表示します。通知イベントの送信が失敗した場合、その結果生じるエラーをイベントトリガーとして使用することが可能で、通知を他の場所に送信できます。エラーおよびアラートの通知先を設定する方法について詳細をご覧ください。
APMおよびRUM異常検知
アプリケーションやウェブサイトで異常が発生した場合、最初に確認すべき箇所、変更された箇所、通知先について把握し、これらすべての関連条件が実行不可能な場合にはアラート条件を手動で指定する必要があります。当社は、(APMとブラウザモニタリングで)スタック全体のすべてのエンティティタイプに対し、検知を即座に利用できるようにし、自動異常検知を強化しました。自動異常検知は設定が不要で、シグナルが変化した時間を判断し、自動でインシデントを関連付け、アクティビティストリーム内で直接関連する問題を表示します。当社の強化された異常検知について詳細をご覧ください。
セキュリティ
脆弱性管理
多くの企業にとって、ビジネスの成功は、スタック全体のリスクを最小化し、セキュリティギャップをなくす能力にかかっています。今後リリース予定の脆弱性管理ソリューションにより、New Relicプラットフォームでの観測可能な実践と並行して、セキュリティの脆弱性を表面化させることができます。数分のうちに、他のツールから取得した既存のセキュリティデータとNew Relicで検出された脆弱性を、1つのソースに簡単に集約することができます。コンテナやランタイムライブラリのような技術的要素をマッピングして関連付けることにより、シームレスな診断エクスペリエンスを利用して、スタック全体のセキュリティシグナルを把握できるようになります。また、少ない労力でセキュリティを強化するため、New Relicは、ナレッジを直接チケット発行システムに統合できるようにしました。これにより、エンジニアリング、また情報セキュリティチームが連携して、本番前および本番環境におけるすべての技術スタック全体で脆弱性に対処できるようになります。
New Relic脆弱性管理の限定プレビューに登録し、セキュアなソフトウェアの公開を加速させましょう。New Relic、脆弱性管理機能を提供開始(英語)をお読みください。
価格設定
Data Plus
2022年6月1日から、New Relic One価格モデルの顧客は、拡大する際のデータコストを管理するために、既存のデータオファーと新しいData Plusオファーの間で選択することができます。新しいオファーは、データ取り込みについてはプロモーション価格の$0.50/GB(実質価値は$1.15/GB)で提供されます。
あらゆる規模のエンジニアリングチームは、複雑な請求、隠れたコスト、または長期化しすぎたプレミアム価格などに対処することなく、業界をリードするパフォーマンス、規模、ガバナンス機能へアクセスできるようになります。これらの追加機能には、延長されたデータ保持期間、高性能クエリ、FedRAMPおよびHIPAA準拠、強化されたデータエクスポート、選択可能なクラウドプロバイダーなどが含まれます。このオプションについて詳しくお知りになりたいですか?当社の最新情報をお読みいただき、Data Plusについて詳細をご覧ください。
インテグレーションとインスタントオブザーバビリティ
Azureマルチクラウドサポート
お客様がお使いのクラウドプロバイダ上で、オブザーバビリティのワークロードを柔軟に稼働させたい、という声を良く聞きます。New Relicは、Microsoft Azure上で利用可能になりました。Microsoft Azureのユーザーは、New RelicをAzure Portalにネイティブ統合することにより、New Relicをデフォルトのオブザーバビリティプラットフォームとして利用することができます。予算を削減し、Azure上でNew Relicに送信したテレメトリデータを保存し、Azureサービスについてより詳細な可視性を得ることができます。Azureとのパートナーシップが、企業のクラウド移行とマルチクラウドイニシアチブを加速させる方法について、詳細をご覧ください。
クラウド移行のためのオブザーバビリティ(近日公開予定)
アプリケーションやインフラストラクチャのモダナイズを進めている企業にとって、エンジニアや設計者がROIの最大化とリスクの最小化に向けて、優先すべきワークロードを把握できることは極めて大切です。当社が公開するAWS Cloud Acceleratorは、移行戦略をガイドする際に、適正規模とモダン化の候補をより簡単に把握できるよう、ホストを発見し、タグ付けし、ワークロード内で整理できるようにします。ワークロードと依存関係を自動的に可視化し、ロードマップや優先順位に応じて、移行プロセス中にアプリに修正を加えて移行パスのリファクタリング/再構築に関連するリスクを低減、クラウドの利用を促し、アプリケーションを移行することができます。
インスタントオブザーバビリティインテグレーションのクイックスタート
監視を始めたばかりの方でも、習熟したオブザーバビリティのベストプラクティスに準拠している方でも、スタック全体の性能をシンプルかつ高速に監視できます。New Relicインスタントオブザーバビリティは、クイックスタートインテグレーションのオープンソースエコシステムです。ダッシュボード、アラート、設定、およびガイドがバンドルとして事前設定されています。
2021年にこのエコシステムを立ち上げてから、470以上のクラウドサービス、オープンソースツール、および法人向けソフトウェアとのインテグレーションを追加してきました。最新のクイックスタート、技術的インテグレーション、およびリソースが、Akamai、Atlassian Bitbucket、CircleCI、Cloudflare、Netlify、PagerDuty、およびPostmanなどの先進的な法人向けテクノロジーブランドによって開発されており、オブザーバビリティの価値はさらに多くのチームやユースケースにまで拡大しています。API、ネットワーク、アプリケーション、およびストリーミングパフォーマンスを監視するインスタントオブザーバビリティとのインテグレーションに関する最近のパートナーシップについて、詳細をご覧ください。また、ユーザーエクスペリエンスを改善し、システムの健全性を監視する際に多くのツールに依存するチームまでオブザーバビリティの価値を拡大するために、当社がオブザーバビリティエコシステムをどのように拡大してきたか、お読みください。
新しいデータオンボーディング体験
データオンボーディング体験がさらに向上されました。アプリケーションがホスト、Docker、またはその他の環境で稼働しているか否かにかかわらず、数分でスタックをシームレスにインストゥルメントおよび監視できるようになりました。接続されたインストゥルメンテーションフローは、アプリケーションパフォーマンス管理、ログ管理、またはインフラストラクチャの監視など、最も関連性の高いNew Relicのプロダクトエクスペリエンスに貴社を自動的に誘導するため、データからより優れた価値を得ることができます。このデータオンボーディングエクスペリエンスの限定プレビューを、New Relicで直接体験しましょう。
NRQLとオープンスタンダード
強化されたNRQLクエリ
当社のクエリ言語であるNRQLに対する新たな強化は、より広く、深く、そしてパワフルなインサイトの獲得をサポートします。当社のOpenTelemetry Protocolサポートの一部として、NRQLは、単純配列などの追加的で複雑なデータタイプをサポートしています。NerdGraph APIを利用したアカウント間クエリによってクエリの範囲が拡大しました。アカウント5つまで、すべてひとつのクエリでデータをクエリおよびファセットすることが可能です。新しいRegexキャプチャ機能は、より正確なテキストマッチングを提供し、より広範囲のストリング処理や文字列解析の可能性をもたらします。
当社はまた、データをクエリする方法を根本的に変えており、さらなる詳細の追求やより複雑な質問への対応が可能になりました。ネスト型の集約により、シンプルなFROM句を利用して別のクエリの結果をクエリすることができます。当社の最新のプレビュー機能であるサブクエリはさらに一歩先へ進んでいます。通常の値が使用できるほぼすべてのコンテキストにサブクエリを使うことができます。NRQLでデータの深部へダイブする方法について詳細をご覧ください。
OpenTelemetry
ネイティブOTLPエンドポイント
Cloud Native Computing Foundation OpenTelemetry Protocol (OTLP)は、システムテレメトリのインストゥルメンテーションとトランスミッションにおいて、統合型のベンダーニュートラルな基準を提供しています。ネイティブOTLP取り込みエンドポイントによってこの基準の適用がより簡単になり、ツール間の相互運用性を改善して高速化できます。ネイティブOTLPエンドポイントには、HTTP/1.1のサポートが含まれます。gRPCによるInfinite Tracingと、精選されたユーザーエクスペリエンスでデータを可視化し、分析することができます。
OpenTelemetryのNRQL内の配列属性を分析することで、配列属性状のファセット化など、配列を持つNRQLクエリを他のデータタイプと同様に実行できます。また、OTLPによってインストゥルメントされたサービス向けに更新されたJava Virtual Machineページは、どのサービスインスタンスに異常がある、または健全性を欠くパフォーマンスパターンが存在するのかを特定し、その数にかかわらず、インスタンス全体の重要なサービスの健全性やJVMメトリクスが比較しやすくなります。
New RelicのOtelデータを可視化する方法について詳しくは当社のドキュメントをご覧いただくか、OpenTelemetry Masterclassをご活用ください。
コミュニティ
パブリックイシュートラッカー
顧客とのつながりは、優れたユーザーエクスペリエンスを持つ最高のオブザーバビリティ製品を開発する上で欠かせません。当社プロダクトチームに直接機能リクエストを申請することで、新しいパブリックイシュートラッカーを利用した当社のロードマップに影響を与えることができます。バグの報告、機能の申請、問題のステータスの確認、気になる問題の更新情報の受領、問題に対する投票やコメント、当社が取り組んでいる様々な機能やバグに関する閲覧が可能になります。お客様と当社の製品に関する仕事をしている社員間の直接でオープンなつながりは、New Relicのエクスペリエンスをさらに高めることになると当社は確信しています。
Platzi学生パートナーシップ
New Relicは、これまで300万人以上の生徒にサービスを提供してきた、ラテンアメリカ最大のオンラインテクノロジー教育プラットフォームPlatziとのパートナーシップを発表しました。Platziは、最新のソフトウェア開発について生徒に教えることでラテンアメリカ人の収入を増やすことを目指しており、これは、データ駆動型のアプローチによって世界のエンジニアを支援するという当社のミッションとも整合しています。このパートナーシップでは、ソフトウェアおよびクラウドエンジニアリングに加えて、オブザーバビリティに関する専門的な教育を5,000名以上の生徒に提供していきます。この自習型のコースは、2022年6月末までに、英語、スペイン語、およびブラジルポルトガル語で提供されます。
次のステップ
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本ブログに掲載されている見解は著者に所属するものであり、必ずしも New Relic 株式会社の公式見解であるわけではありません。また、本ブログには、外部サイトにアクセスするリンクが含まれる場合があります。それらリンク先の内容について、New Relic がいかなる保証も提供することはありません。
このブログ投稿には、連邦証券法に規定されている「将来予想に関する」記述が含まれます。これには、サードパーティークラウドプロバイダとの将来的なオファーまたはソリューションおよびプラットフォームインテグレーションを含む、New Relicの市場、UXの更新、脆弱性および/またはセキュリティ管理ソリューション、Azureインテグレーション, AWS Cloud Accelerator、パブリックイシュートラッカー、またはPlatziパートナーシップに関する記述が含まれますが、これらに限定されません。この将来予想に関する記述の中で言及される物事の達成度または成功度は、現時点における当社の予測、見込、判断に基づくものです。そのため重大なリスク、不確実性、憶測を含み、状況の変化に応じて将来予測に関する記述の中で言及または示唆される内容と、実際の成績、パフォーマンス、達成度が大きく異なる場合があります。New Relicの財務成績など各種成績に影響を及ぼし得る要因や、本プレスリリースに含まれる将来予想に関する記述の詳細な情報は、当社の最新版四半期報告書(主に「リスク要因」と「財政状態および経営成績に関する経営者による説明と分析」の部分)など、当社が証券取引委員会と随時作成中の文書をご確認ください。こちらの文書のコピーをご希望の方は、当社の投資家様向けウェブサイト(http://ir.newrelic.com)または証券取引委員会のウェブサイト(www.sec.gov)をご確認ください。当社は法律により求められる場合を除き、将来予想に関する記述を更新する義務も方針もいっさい有しておりません。