当社はNew Relic Oneの一部としてサービスレベルの一般提供を開始しました。サービスレベル管理は、信頼性に関する共通の定義を組織横断型チームに提供すると共に、サイトリアライアビリティエンジニア(SRE)、開発者、IT管理者、そしてビジネスリーダーがサービスレベル指標(SLI)およびサービスレベル目標(SLO)を容易に定義、活用し、継続的に見直すことを可能にします。
1クリックで設定が完了し、また当社の強力なレコメンデーションエンジンによって、SLOおよびSLIの設定に伴う複雑さと大変な手作業を解消できます。これにより、SLOの遵守状況、エラーバジェット、およびSLIの達成状況について組織全体が情報を得ることができ、エンジニアには日々の運用状況を、ビジネスリーダーには期間ごと(日、週、月単位)のレポートを提供します。チームは、New Relic Oneで提供されるアラートを受信したり関連するシステムの詳細状況を確認することによって、サービスレベルに関する懸念に対処できます。
サービスレベルの設定を容易に
サービスレベルを一から設定する場合、まず何を足掛かりとするべきか判断するのが大きなハードルとなります。New Relic Oneを使用すれば、パフォーマンス、信頼性に関するサービスレベルのベースラインを自動的に設定できます。1クリックで推奨値を設定することができ、簡単なガイドつきの手順でカスタマイズも可能になります。
チーム全体の信頼性を定義
New Relic が提供するSLOおよびSLIの推奨値は、難しい調整プロセスを回避するのに役立ちます。推奨値は、以下の方法で信頼性を定義します。
- サービスの境界線や、重要なアプリケーション、インフラストラクチャコンポーネントを決定
- あらゆるエンティティ(システムの構成要素)について、最近のパフォーマンスメトリクスに基づく信頼性ベンチマークを自動的に設定
- 最も重大な問題に対する対応策をプロアクティブに整理
サービスレベルの継続的な見直しと改善
フルスタックなコンテキストや Terraformを使った自動化によって、チームは特定のノードまたはサービスがシステムの信頼性に与える影響についてインサイトを入手し、信頼性の迅速なコントロールと改善ができるようになります。サービス所有者(オーナー)とビジネスリーダー双方を対象にカスタマイズされた画面によって運用効率性が高まり、結果的により良いレポート、アラート、およびインシデント管理プロセスにつながります。
信頼性を標準化する
組織横断型チームは、サービスの信頼性に関して統一された透明性のある画面を得られるため、顧客対応のサービスレベル契約(SLA)をより良い形で遵守できるようになります。SLO遵守状況のメトリクスとエラーバジェットによって、組織は団結して信頼性の報告や変更作業の実行ができ、アプリケーション、インフラ、およびチーム全体で改善策を実施できるようになります。
お客様の声
当社のベータ版プログラムが公開されて以降、これまでに1,500人以上のユーザーがサービスレベル管理の機能を試しており、非常に高い評価をいただいています。
最初のステップ
一から始めようとする場合、サービスレベルの定義や視覚化を管理するのは簡単ではありません。長文のレポートを作成するようなものであり、最初の白紙のページではなかなかアイディアが湧かないものです。
以下の手順に従うことで、New Relic OneでSLIおよびSLOのベースラインを速やかに設定することができます:
- New Relicにログイン後、ページ上部のナビゲーションメニューからAPMを選択します。
- SLIの設定を希望するサービスエンティティ(アプリケーション)を選択します。
- 左側のメニューの "Reports" からスクロールダウンして、"Service Levels" を選択します。
- この時に、次のような画面が表示されます:
ここで、"Add baseline service level objectives" ボタンを選択するだけです。1クリックするだけで、後はNew Relicが残りの作業をすべて進めてくれます。
次のような推奨の例が表示されます:
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サービスレベル管理のドキュメンテーションでは、サービスレベルの仕組みとSLIおよびSLOのカスタマイズ方法についてご紹介しています。
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