New Relic のErrors InboxOpenTelemetryベースのトレーシングスパンデータのサポートを開始しました。これはNew Relicプラットフォーム独自のイノベーションです。

OpenTelemetryトレーシングで計装したサービスのエラーグループを、Errors Inbox内でトリアージできるようになりました。エラーの原因を正確に特定するために必要なスタックトレース、スパンイベント、スパン属性データなどのOpenTelemetryトレーシングの詳細情報を即座に確認できます。

これは簡単に開始することができます。Errors Inbox のビューで特定のサービスエンティティにアクセスするには、Services - OpenTelemetryビューで目的のエンティティに進み、左のナビゲーションペインで [Errors Inbox]を選択します。ワークロードを設定する必要はありません。

エラーの可視化とフィルタリング機能が向上

使いやすいエラートラッキング機能により、エラーの検出、優先順位付け、トリアージに役立ち、エラーをエンティティレベルとワークロードレベルの両方で表示することができます。これらの機能を統合的に使うことでパターンの発見と問題の特定が容易になります。

New RelicとOpenTelemetry

New Relicは、Cloud Native Computing Foundation (CNCF)OpenTelemetryオープンソースプロジェクトに大きく貢献しており、OpenTelemetryのテレメトリデータの取り込みをサポートし、次のようなオブザーバビリティ機能を強化しています。

  • トレースマップは、異なるサービスを介した特定のリクエストの実行を可視化するのに役立ち、スパン情報が含まれています。
  • AutoMaps関連するエンティティは、サービス内の問題を特定し、それらのサービスがインフラストラクチャのコンポーネントとどのように関連しているか理解するのに役立ちます。
  • New Relic Lockoutは、アカウント全体においてシステムの異常な動作をリアルタイムで表示します。テレメトリの変化をダッシュボードで強調表示します。設定は不要です。

必要な情報を簡単に探し出すことができます

前回のアップデートではスタックトレースを探すためにエラートレースを一つずつ調べる必要がありました。今回のアップデートにより、以下の情報が簡単に表示できるようになりました。

  • ワークロードレベルのエラー
  • エラーグループの属性分析
  • 単一のインタフェースにエラーカウントとエラー率を集約

ワークロードレベルのエラーを表示

複数のエンティティを表示したい場合は、Errors Inboxの上部メニューに進み、ワークロードを選択すると、ワークロードレベルでErrors Inboxを表示できます。

OpenTelemetryワークロードのグローバル Errors Inbox

ひとつのインタフェースにエラー数とエラー率を集約し、表示する

各グループの詳細情報には、ログ情報や属性リストが含まれています

エラーグループの属性を表示

属性分析タブには、エラーイベント間の類似情報が表示され、根本原因の分析に役立ちます。

これから初めてErrors Inboxをご利用する際には既に提供されている下記のインテグレーション機能もご確認ください。

  • Slack:スタックトレースへのダイレクトリンクにより、新規および再掲のエラーをSlackで確認できます。
  • JiraErrors Inbox内でJiraチケットを作成し、エラー情報とスタックトレースへ直接リンクを含むテンプレートを設定できます。エラーが再度発生した場合、関連するチケットに簡単にアクセスできます。
  • CodeStream:Errors InboxをCodeStreamに接続し、テレメトリデータをIDE Viewに直接取り込むことが可能です。割り当てられたチケットの管理、高度なチャット機能を使った共同作業、新しいブランチの作成とPRの送信のほか、必要なフィードバックをリクエストし、コードと一緒に受け取ることができます。また、Python用のCodeStreamではゴールデンシグナルメトリクスを利用できます。