S.RIDE|「心動かす移動体験」を創造する革新的なモビリティサービスに「信頼」を作り込む

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利用用途

タクシーアプリ「S.RIDE」を支えるバックエンドシステムを可視化し、「すぐ呼べる」「確実に乗れる」「快適に移動できる」という顧客価値をさらに磨き上げるためにNew Relicを活用

New Relicの導入目的と成果

  • 配車システムを中核とするモダン化されたバックエンドシステムの可視化
  • 機能開発の「スピード化」とシステムの「信頼性」の両立
  • ゲリラ豪雨時などの予測できないスパイクに耐えるシステム基盤を実現
  • スパイク時に発生する問題の原因究明・対策にかかる時間の短縮
  • ビジネスKPIとNew Relicの観測データを統合的に分析し意思決定に活用
  • 自動運転型「ロボットタクシー」の実現を見据えた技術資産の蓄積
  • お客様の『感動体験』観測への歩みを着実に推進
  • 新たな価値の創出を共に追求するビジネスパートナーとしてNew Relicを評価

利用製品

  • New Relic APM
  • New Relic Infrastructure
  • New Relic Dashboard
  • New Relic Logs
  • New Relic Browser
  • New Relic Browser Session Replay
  • New Relic Mobile

革新的なモビリティサービスで、心動かす移動体験を創る。――このパーパスを掲げたS.RIDE株式会社が、急速なデジタル変革が進むタクシー業界において存在感を際立たせている。2018年の会社設立から6年目で黒字化を達成し、第8期は3期連続での増収と黒字、累損の解消を見込む。成長の原動力は何か、S.RIDEの強みはどこにあるのか。同社 代表取締役社長であり、タクシーアプリ「S.RIDE」の生みの親の1人でもある橋本洋平氏は次のように話す。

「タクシーアプリ『S.RIDE』のダウンロード数は500万に迫る勢いです。配車アプリ市場の成長とともにユーザーを獲得し、事業規模を拡大できたことが業績の好調を支える大きな要因と言えるでしょう。最小限のリソースで最大の成果を生み出すリーンな組織体制を整え、事業戦略においても選択と集中を徹底してきたことも重要です。首都圏を中心に主要都市部に注力し、コアユーザーであるビジネスパーソンから特に大きな支持を獲得しました」

※2026年1月時点(インタビュー実施時)

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S.RIDE株式会社 代表取締役社長 橋本 洋平 氏

S.RIDE株式会社は、ソニーグループ株式会社とタクシー会社5社が共同出資して2018年に設立された。都内でおよそ12,000台、実に3台に1台のタクシーがS.RIDEに対応しており、ユーザーは東京最大級のタクシーネットワークから最も近いタクシーを呼び出すことができる。橋本氏は続ける。

「私たちが重視しているのは、『すぐ呼べる。確実に乗れる。快適に移動できる。』というS.RIDEのサービス体験を積み重ねて、より多くのお客様から『信頼』を勝ち取ることです。S.RIDEが公共交通システムの一翼を担うまでに成長した現在、私たちにとって『信頼』は最も重要なテーマとなりました。アプリの起動から配車、乗車、支払い、経費精算に至るお客様のS.RIDE体験がより快適なものになるよう、ひとつ一つ丁寧にサービスを磨き上げています」

予測できない「ゲリラ豪雨」とスパイクアクセス

S.RIDEのタクシー配車サービスは、配車システムを中核とするバックエンドと、ユーザーアプリ、ドライバーアプリがリアルタイムで連携して提供される。バックエンドシステムは、ユーザーとタクシーのマッチング、到着時間の推定、ルート計算、支払いなど様々な処理を担う。ユーザー向けのS.RIDEアプリは、ワンスライドで配車依頼できるなど直感的な使いやすさが特長だ。

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「S.RIDEのビジネスとシステムは一体です。優れたS.RIDE体験を作り込むためにバックエンドシステムとアプリを内製しており、お客様の利便性を高める機能開発にスピード感をもって取り組んでいます。配車成功率や待ち時間を指標として、お客様の『信頼』を支えるためのシステム改善にも力を注いでいます。さらに、高品質なサービスを提供し続けるための切り札として、オブザーバビリティプラットフォームNew Relicの活用を本格化させました」(橋本氏)

New Relicは業界を代表するオブザーバビリティプラットフォームであり、国内では48%のトップシェアを獲得している。デジタルサービスにおけるあらゆる重要指標の「観測」を可能にし、アプリケーション、インフラ、ユーザー体験の観測を通して、障害やサービスレベルの低下、潜在的な問題・ボトルネックを可視化する。開発運用部 部長の増田弘之氏は次のように話す。

「ここ数年、ゲリラ豪雨の発生がスパイクアクセスをもたらす事象が多発しています。S.RIDEのユーザー数拡大が、スパイクのピークを押し上げていることも明らかです。実際にシステムの負荷状況はどうなのか、性能を維持できているのか、お客様の『信頼』を守れているのかを、正確かつリアルタイムに把握することがますます重要になっています」

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S.RIDE株式会社 開発運用部 部長 増田 弘之 氏

機能開発の「スピード化」とシステムの「信頼性」を両立

S.RIDEが数年にわたる検討を経てNew Relicを導入し、バックエンドシステムでの活用を本格化させたのは2025年9月である。増田氏は次のように続ける。

「私たちのミッションは、スピード感を持ってお客様価値の高い機能を開発しながら、同時にS.RIDEのプロダクトとサービスに『信頼』を作り込んでいくことです。S.RIDEのビジネスが急成長を続ける中、機能開発のスピード化とシステムの信頼性を両立させるためには、New Relicの観測と可視化の能力が欠かせないと考えました」

S.RIDEでは、アーキテクチャの見直しを含むバックエンドシステムのモダン化が急ピッチで進められている。そのサーバーチームをリードする開発運用部の李淳馨氏は次のように話す。

「中核となる配車システムのマイクロサービスアーキテクチャへの移行をほぼ完了したところです。新環境では機能追加や改修のスピード化が可能になり、ビジネス要求に柔軟かつタイムリーに応えられるようになりました。モダンなコンテナアプリケーションでは多数の機能コンポーネントが連携しますが、New Relicを利用すればパフォーマンスの把握や問題発生時の原因究明も容易です」

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S.RIDE株式会社 開発運用部 李 淳馨 氏

増田氏は、システムの信頼性を維持しながらモダン化を進めることの難しさを痛感したという。マイクロサービスアーキテクチャへの移行はS.RIDEのビジネス成長を支えていくためには必須だが、エンドユーザーから見れば魅力的な機能が加わるような改善ではない。移行に伴う不具合の発生は最小化する必要があった。

「お客様のS.RIDE体験の質を低下させるわけにはいきません。私たちは、New Relicを活用して早期に問題点を特定し、必要に応じて素早く切り戻しと改修を行いながら、着実にモダン化を前進させていきました」(増田氏)

バックエンドシステムのモダン化とNew Relic導入は、S.RIDEのサービスを安定させ『信頼』を高めることにつながった。開発運用部で配車システムの開発・運用をリードする佐々木浩一氏は次のように話す。

「首都圏でゲリラ豪雨が発生し、交通機関がマヒしてS.RIDEへのアクセスが急増するようなケースでも、自動スケーリングなどサービス影響を最小化する仕組みにより信頼性が高められました。New Relicでシステムとサービスの状況を正確に把握できるため、落ち着いて対処できるようになったことも大きいですね。以前はレスポンス低下などの原因を突き止めて解決するまでに時間を要していたのですが、New Relicを活用することで短時間で問題を解決できるだけでなく、対策まで講じられるようになりました。観測データの分析を通じて、問題が発生しないよう事前に手を打てるようになったことも重要です」

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S.RIDE株式会社 開発運用部 佐々木 浩一 氏

New Relicは、ビジネスクリティカルなS.RIDEバックエンドシステムの安定運用と、運用負荷の軽減に大きく寄与している。佐々木氏は次のように続ける。

「開発に全力を注ぐことのできる環境が整いつつあります。さらにNew Relicの豊富な機能を使いこなしながら適用範囲を拡大し、アプリの起動時間やタクシーを呼ぶまでの操作時間などの観測を通じて、お客様のS.RIDE体験を定量化・可視化できるようにしたいと考えています。目標はエンドツーエンドのオブザーバビリティの実現です」

ロボットタクシー時代に向けた技術の研鑚と蓄積

橋本氏は、経営視点で「New Relicの観測データの有用性」に着目し次のように話す。

「エリアや天候、時間帯といった条件とNew Relicの観測データを組み合わせて分析し、配車成功率や待ち時間との関係性を明らかにすることで、様々な打ち手が可能になると考えています。施策のアイディアや運行計画の立案に応用し、『すぐ呼べる。確実に乗れる。』というお客様体験を追求しながら、タクシーの空車率の低減に結びつけることができるでしょう」

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S.RIDEのビジネスを支えるシステム全体にオブザーバビリティが適用されることの重要性についても、橋本氏は大きな関心を示す。

「自動運転技術の成熟とともに、ロボットタクシーの時代が近づいています。S.RIDEでは、社会全体に巨大なインパクトを与えるこのモビリティの変化点を見据えて、技術の研鑚と蓄積に取り組んでいます。中でも、お客様ニーズとタクシー供給のマッチングをいかに最適化するか、システムのリアルタイムデータを活用していかに最適な運行計画を立案するかというテーマは極めて重要です。New Relicでバックエンドシステムからお客様のモバイルアプリまでを一貫して観測し、エンドツーエンドでお客様のサービス体験を定量化できれば極めて有益なデータとなるはずです」

会社設立から8年、S.RIDEはモビリティの変革をリードするプラットフォーマーとして進化と成長を続けている。橋本氏は、「New Relicユーザーを開発運用から全社に拡大し、経営層、企画、マーケティング、営業、カスタマーサポートなどでそれぞれの活動に役立てていく」との考えを示しながら次のように結んだ。

「New Relic日本法人には、テクノロジーパートナーとして、高い熱量を持って私たちのオブザーバビリティ導入をサポートしてもらえたことに感謝しています。これからは、オブザーバビリティの高度化に向けて伴走してもらいながら、New Relicには私たちの事業活動において共に新しい価値を創造するビジネスパートナーとしての活躍を期待しています。S.RIDEを使うお客様の『感動体験』を観測する――この目標を、New Relicとともに達成したいと思っています」

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