先日、コストの増加につながる非効率なクエリを特定し、修正できる強力なツールCompute Optimizer(コンピュート・オプティマイザー)を発表しました。しかし、コスト削減の余地を見つけるだけでは不十分です。大企業のお客様からは、使用量の詳細な可視化が役立つ一方で、手間をかけずに月間予算内に収められるよう、より積極的なコスト管理機能が必要だという声が寄せられています。
本日当社は、お客様がコストをより自在に管理できるよう、新たな機能 Compute Budgets(コンピュート・バジェット) の提供を開始することをお知らせします。この機能は積極的な予算管理やコントロールを実現します。
Compute Budgetsを使えば、明確な利用上限を設定し、消費状況をリアルタイムで監視できるほか、利用上限に近づいた際に通知を受け取ることができます。また、Compute Optimizerと組み合わせて使うことで、まずコスト削減の余地を見つけ、その削減策を確実に維持・定着させることができます。
柔軟な予算の設定と割り当て
組織管理者は、組織のニーズに応じて、さまざまなレベルでコンピュート予算(計算処理にかかる予算)を設定し、割り当てることができるようになりました。最初のMVP(必要最低限の機能を搭載したシステム)では、以下のことが実行できます。
- Legacy、Core、Advanced Computeの月次予算を設定する。
- 単一アカウントやアカウントグループごとに独自の予算を設定する。
- 特定のCCU値に基づいて予算上限を設定する。
- まずは契約金額に合わせて自動設定されたマスター予算(既定)から始め、必要に応じて変更する。
予算に対する利用状況をリアルタイムで監視
予算を設定すれば、組織全体のコンピュート(計算処理の能力)利用状況を簡単に追跡・確認できるため、予算の遵守状況も確実に把握できます。予算管理画面では、すべての設定済み予算が一覧表示され、各予算に対する実利用量のリアルタイムデータもわかりやすく表示されます。また、どの予算が上限に近づいているか、あるいは超過しているかが一目で分かります。
予算の監視機能は無料でご利用いただけます。Compute Budgets機能を利用する際に必要なクエリはすべて、課金対象の利用量には含まれません。
事前通知で予算管理を万全に
プラットフォームの可視性とアラート機能が、事前の予算通知によって拡充されました。通知ルールを設定することで、消費の動向をいち早く把握できます。
- 予算に対する実利用率に応じて、アラートの発生条件を設定する
- メールまたはWebhookで通知を受け取るように設定する
Compute Budgetsは次のステップで簡単に始められます。
- New Relicに組織管理者としてログインします。
- Administration Panelに移動します。
- 新しいCompute Budgetsページをクリックして、インタフェースにアクセスします。
- この画面から新規カスタム予算を作成し、名前設定や適用対象のアカウントの選択ができます。
- 予算の上限を決めて、通知の条件を自由に設定できます。
コンピュートにかかる費用を積極的に管理してみませんか。
- 今すぐ試す:New Relicアカウントにログインし、管理パネルのCompute Budgetsをご覧ください。
- New Relicにサインアップ:New Relicのアカウントをお持ちでない場合は、無料でご登録いただけます。無料アカウントでは、毎月100GBまでのデータ取り込みが可能で、フルアクセスユーザーが1名、無料ベーシックユーザーは無制限にご利用いただけます。
- ドキュメントを読む:詳細については、[Compute Budgetsのドキュメントページ]をご覧ください。
Compute Optimizerでコスト削減の余地を把握し、Compute Budgetsでその削減策を維持・定着させることができます。これらを組み合わせると、コンピュートへの投資を管理するための包括的なソリューションが実現します。
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