問題を早期に特定する
アプリケーションアーキテクチャやスケール、パフォーマンスに関する潜在的なエラーを、移行の早期に見つけることは極めて重要です。New Relicによるエンドツーエンドのインストゥルメンテーションと追加設定の要らない統合を活用すれば、プロセス全体を通じて、いたるところで何が起きているかに目を光らせることができます。例えば、次のような状況を監視できます。
使用状況: 各領域や機能ゾーンで、使用され、影響を受けているインスタンスやボリューム、ロードバランサー、サーバーレス機能がどれだけあるかを把握できます。
エラー状況: DNSヘルスチェックやサーバーレス機能の起動エラー/スロットルなど、クラウドサービス内に見られるエラーを監視できます。
アラート: クラウドベースのメトリクスと独自に設定した閾値に基づいてアラートを作成できます。
New Relic APM で追跡できる移行に関するKPIの例として、稼働率、平均期間、ページロード時間、スループット、Webトランザクション時間、CPU使用率、平均負荷、メモリ使用率、レスポンスタイム、クラウド使用量、Apdexなどがあります。

コストの測定と削減
New Relicは、移行作業を軌道に乗せ、予算内に収めることができます。アプリケーションとインフラストラクチャーのスタック全体にわたってクラウドベースのメトリクスを監視できるため、問題に即座に対処し、コストを低く抑えることができます。New Relicで削減できる可能性がある予算には、次のようなものがあります。
- クラウドインスタンス規模の最適化: 十分に活用されていないクラウドインスタンスに貴重な予算を浪費していないかを確認できます。
- クラウドアプリのパフォーマンス向上: クラウドアーキテクチャ内のすべてのサービス、ホスト、アプリケーションが最適な状態で稼動しているかどうかを確認し、通信遅延やユーザーへの悪影響を回避することができます。
- 期待以上のコスト削減: 自動スケーリングポリシーがクラウド内のインスタンスサイズを適切に管理していることを確認できます。
- クラウドサービス内の可視性の向上: 追加設定の要らない統合により、クラウド環境全体で何が起きているかを短時間で把握するのに費やす時間が短縮されます。

クラウドの改善点を検証する
アプリケーションを積極的に移行させている間は、クラウドサービスの統合の結果として、パフォーマンスの面で何を評価する必要があるかを明確に認識しておく必要があります。目標は、経時的な改善点を示し、移行が行う価値のある試みであったことをステークホルダーに対して証明できるようにすることです。
一例として、New Relicを利用して、一定期間内のデプロイ数や新規にデリバリーされたアプリケーションの数を表示できます。 New Relic Insights では、レスポンスタイムや、高度なクラウドサービス(自動拡張・縮小、Lambda /functionsなど)の使用に対応するクラウド使用量といったメトリクスを定義し、監視することができます。

受け入れテスト
オンプレミスアプリケーションのベースラインとクラウドアプリケーションのベースラインを比較することによって、移行の成功を実証しましょう。移行前と移行後のインスタンスのパフォーマンスを評価します。改善点を目で見て確認できるのが理想ですが、できない場合でも、問題に対処し、精緻化し、ワークロードの進行を継続的に評価することができます。
New Relic Insights では、移行する各アプリケーションについて、移行前と移行後の両方のベースラインを表示するリアルタイムダッシュボードを設定できます。これを利用して、New Relic APM からコンテキスト全体の詳細を表示できます。

クラウド移行の主要パフォーマンス指標
何を監視すればいいかを知ることは、クラウド移行の成功へ向けた重要なポイントの一つです。 New Relic で追跡できる移行に関するKPIの例として、稼働率、平均期間、ページロード時間、スループット、Webトランザクション時間、CPU使用率、平均負荷、メモリ使用率、レスポンスタイム、クラウド使用量、Apdexなどがあります。


クラウド移行を円滑に進めましょう
New Relicのクラウド監視で価値を実現し、クラウド移行をスピードアップしましょう。
