対象者

AWSをマルチアカウント、マルチリージョンで利用している方

効果

AWSのモニタリングサービス、管理サービスだけでもAWS環境の状況を確認することができますが、New Relic Infrastructure、New Relic Insightを使うことで、マルチアカウント、マルチリージョンのAWSリソース利用状況を横断的に表示することが可能となります。AWS ベストプラクティスに沿ったマルチアカウト戦略を取られているお客様、AWS上でグローバルに展開しているサービスをお持ちのお客様にとってより適切なリソース管理、コスト最適化を行う事が可能になります。

New Relic 製品

New Relic Infrastructure, New Relic Insight


実装方法

1. 今回利用する New Relic の構成

New Relic Infrastructure では代表的なパブリッククラウドと連携し、メトリック収集、分析、アラートすることが可能です。データ取り込み頻度や対象サービスの設定を行い、実際に収集されたデータの分析はNew Relic Insightsにておこないます。

今回はクラウドデータの可観測性の例として、AWSモニタリングの概要についてお知らせします。New Relic Infrastructureでは、Data Connections からAWSアカウントを追加して、複数のAWSアカウントを一元的にモニタリングすることができます。AWSのOrganizationでもCloudWatchやCloudTrailを使うことで複数アカウントの状況を横断的に表示することは可能です。New Relicであれば、Organizationだけでなく、任意のAWSアカウントをまとめて評価することができます。さらに複数のサービスを行き来するのではなく、New Relic Insights によって1画面に集約して全体を把握することができます。

2. New Relic InfrastructureとAWS側の設定

New Relic Infrastructureではお客様のAWSアカウントでReadOnly権限のIAMロールを作成していただき、このIAMロールをNew Relicが持つAWSアカウントに対して信頼関係を設定頂くことで、AWSリソースに対する各種データの取り込みが可能となります。必要な権限はReadOnlyAccessおよび、budgetの読み取り権限のみなので、New Relicが既存のリソースに対して変更を行う事はありません。

New Relic Infrastructureでは、登録したAWSアカウント毎に対象サービスの一覧が表示されます。この画面からサービス毎のリソース確認やデータ取得周期の設定、アラートの設定を行う事ができます。

DASHBOARDSからサービスを選択することで、各サービスの利用状況を確認できます。Billing(Costs) の場合は費用順にソートされたサービス一覧が表示され、コストインパクトが大きいAWSサービスを確認することが出来ます。

 

3. New Relic Insight による可視化

New Relic InfrastructureでEXPLORE DATAからサービスDataを選択すると、自動的にフィルタが設定された状態で、New Relic Insightが表示されます。

ここでアカウントIDのフィルタを外す事でNew Ralicに登録した複数のアカウントで横断的にデータを確認することが出来ます。

以下の例では複数のアカウントにまたがるすべてのEC2インスタンスのCPU使用率を表示してます。

Filter:Ec2Instance

Group by:Ec2 Instance ID

Plot:Average Provider.Cpu Utilization.Maximum

このように、New Relic Infrastructure、New Relic Insightsを使うことで、マルチアカウント、マルチリージョンのAWSリソース利用状況を横断的に表示することが可能となります。AWS ベストプラクティスにそったマルチアカウト戦略を取られているお客様、グローバルにサービス展開しているお客様にとって、New Relicは適切な意思決定ツールとなります。

 


 

New Relic 担当者にもう少し話を聞いてみたい場合はこちらまで。