本日 New Relic のAWS統合で新しい統合方法 AmazonCloudWatch MetricStreamsがリリースされました。

Amazon CloudWatch Metric Streamsは、すべてのAWSサービスとカスタムネームスペースのメトリックスをNew RelicOneに送信する新しい方法です。

メトリックの待ち時間が短縮され、より応答性の高いアラートとダッシュボードが有効になり、MTTxが削減されます。ストリーミングは、スケーリング時にAPIスロットリングとサービスクォータ管理を回避しながら、New RelicOneを最新の状態に保つための最も高速で効率的なアプローチです。この投稿では、メリットについて説明し、NewRelicでMetricStreamsを設定する方法の概要を説明します。

AmazonCloudWatch MetricStreamsのしくみ

Amazon CloudWatchは、AW​​Sサービスをリアルタイムで監視し、メトリクスを収集するためのリポジトリとして機能します。MetricStreamsはAWSサービスモニタリングの大きな進化であり、メトリックをサードパーティーサービスへとエクスポートするための新しいアプローチを提供します。MetricStreamsはCloud WatchのメトリクスデータをAmazon Kinesis Data Firehose HTTPS エンドポイントを介して NewRelic の Telemetry DataPlatformに配信することができます。新しいAWSリソースが作成されると、メトリックが自動的にストリーミングされます。

この新機能には以下のようなメリットがあります。

  • 速度: これまでのようにCloudWatch APIを5分以上ごとにポーリングする代わりに、Metric Streamsは、アーキテクチャーと構成設定に応じて、約2分間隔でメトリックスをNew Relic Telemetry DataPlatformにストリーミングします。
  • APIスロットリング:Metrics StreamではAPIポーリングのようなスロットリングは発生しません。
  • 統合:すべてのAWSサービスとカスタム名前空間からのすべてのメトリックがNew RelicOneに利用可能です。新しいAWSサービスが登場したり、新しいメトリックが追加されたときにNew Relicによって既存の統合が更新したり新たにサポートされるのを待つ必要はもうありません。
  • コスト: Metric Streamsは、呼び出し1,000リクエストあたり$ 0.01です。APIGetMetricDataメソッドの1,000メトリックあたり$ 0.003と比較して、メトリックあたり70%のAWSコストの削減が期待できます。
  • セットアップ:MetricStreamsは手動で、あるいはAWSCloudFormationを使用してセットアップできます
  • 自動化: AWS CloudFormationを使用して、複数の設定操作を自動化できます。AmazonCloudWatchメトリクスストリームとNewRelicアーキテクチャ

MetricStreamsをNewRelicと統合する方法

「Add more data」や[Infrastructure]-[AWS]からAWSAccountの追加をおこないます。

これまでの(API)統合方法とMetricStreamsによる統合方法の選択肢が表示されますので、Use metric streams を選択してください。

AWS 上でIAMロールを作成します。

IAMロールのARNをNew Relicの設定画面で登録します。

登録が完了するとCloudFormation スタックの登録リンクが表示されます。このリンクをクリックするとCloudFormation スタックの設定画面に遷移します。Metric Streamsの設定を自動的に行う事ができます。

CloudFormationのパラーメータとして以下の3つを入力します。

  • スタック名
  • New Relic insert ライセンスキー
  • ストリームに失敗した時にDataを格納するS3バケット名

New Relic insert ライセンスキーはAPI Keys から確認することができます。

スタックを作成して少し待つと、metrics streamsの設定が完了します。

ステータスの確認

metrics streamの設定が完了後、少し待つとNew RelicにDataが登録されます。Account status Dashboardを開きstreamの状態を確認します。

Telemetry Data Platform(TDP)でのData確認

Navigator をクリックすることで、収集されたデータをわかりやすく把握する事ができます。

Navigator ではリージョン毎やlabel毎など様々な視点で健全性を可視化することができます。

要素をクリックすれば詳細な値を確認することができます。

AWSのMetricsStreams

Cloud Formatinで設定されたMetrics streamsはCloud Watch Dashboardから確認することが出来ます。

まとめ

Cloud Watch Metrics Streamの登場により遅延が少なく、APIポーリングの拡張を待つ事無くAWS クラウドのメトリクスをNew Relic に連携する事ができるようになりました。

遅延の少ないクラウド統合は皆様のより迅速な意思決定を支援し最新のアーキテクチャ導入の障壁を取り除きます。
Cloud Watch Metrics Streamの設定はCloud Formatinによって自動的に行われるため簡単に導入していだけます。

より細かな情報を確認したい方はドキュメントをご覧ください。