このブログ記事は、これからNew Relicを使い始める方、もう少し詳しく知りたいと興味をお持ち頂いている方向けのウォークスルーです。New Relic サービスの概要と、それぞれの機能がどのようにお役立て頂けるか、といったイメージを具体化するためのガイドとなれば幸いです。

New Relic UIでは多くの情報が表示されるため、プラットフォームに慣れるまでは、有用な機能を見落としてしまうこともあるかもしれません。New Relicプラットフォームを理解し、最大限に活用するためには、 アプリケーションパフォーマンス監視(APM)から始めて、必要に応じて随時ドキュメントを参照することをお勧めします。

本記事では、アプリケーションの監視について説明します。次のステップへ進む方は、以下ドキュメントから各カテゴリーに関する詳細な情報を得ることができます。

なお、当社のドキュメントには、ソフトウェアパフォーマンスの監視に関するベストプラクティスガイドも含まれておりますので、ぜひ目を通して頂けると幸いです。

迷わずに導入を進めて頂けるように、New Relicのハイライトをいくつかご紹介します。

動画 Welcome to New Relic

この3分間のビデオでは、New Relicを導入したNode.jsアプリケーションで、パフォーマンスに関する問題を調査する例を紹介しています。バックエンドサービスとサーバーインフラのフォーマンスを確認する方法、ログの使用方法、およびブラウザ監視を使用して、実際にユーザーが体験しているフロントエンドの問題を検出する方法について簡単に説明しています。

 

APM & Servicesの概要

APM & Services > Summary の画面では、アプリケーションの全体的な状態を表示します。トランザクション時間やスループット、エラー率、最も遅い上位5つのトランザクション、アプリを実行しているサーバーやコンテナのリストなど、ソフトウェアのパフォーマンスを一目で確認できるように設計されています。ここには大量のデータがあり、クリックすると詳細を確認できます。

画面右上にある時計アイコンのドロップダウンをクリックすると、この画面に表示されるデータの時間枠を調整できます。この画面ではさらに、特定のトランザクションタイプやインスタンスに絞り込んだり、チャート上に過去の履歴を表示して、1日前と1週間前とでパフォーマンスがどのように変化したか、といった確認も可能です。

右側のパネルには、接続されたエンティティ、関連データ、アクティビティストリームが表示され、アプリケーションのパフォーマンスと、他のサービスへの影響や依存の程度を一目で把握できます。

 

 

トランザクション

APM & Services 画面左のメニューから Transactions 画面に移動すると、どのトランザクションが時間と労力の大半を費やし、ユーザーの不満を最も引き起こしているかを簡単に把握できます。また、トランザクション種別ごとの集計結果や、最も時間のかかっているトランザクションとスループットを経時的に示すグラフのほか、特定のトランザクションに関する具体的なHTTPパラメーターを特定することもできます。

この画面であまり使用されていない機能の1つが、並べ替え(Sort by)ドロップダウンです。デフォルトでは、サービス全体で最も時間を消費しているトランザクションが表示されますが、このドロップダウンを使うと、最も遅いトランザクションや、エラー率が最も高いトランザクションといった並べ替えができます。ぜひご活用ください。

 

外部サービス

APM & Services 画面左のメニューから External Services 画面に移動すると、HTTP経由で接続する外部サービスに関する詳細なスループットとレスポンスのグラフが表示されます。このデータから、どのサービスとの通信に最も時間が掛かっていたのか、その平均応答時間はどのぐらいかを特定したり、スループットで並べ替えることができます。

ログ

Logs では、エンティティと時間範囲のコンテキストに基づいて、ログを表示します。エンティティにはアプリケーション全体や各サーバーインスタンス、個別のプロセスなどがありますが、ツールを切り替えることなく、多角的な観点からログをクエリして、問題の調査に有益な情報をすばやく得ることができます。

モバイルデバイスからNew Relicへのアクセス

デスクから離れていても、システムの状況を把握するためには、モバイルアプリ(iOSおよびAndroid)を使用してください。リアルタイムのアラート通知を受け取るほかに、アプリ上でシステムパフォーマンスの詳細を確認できるので、時間や場所を選ばずにトラブルシューティングを開始することができます。

モバイルアプリからは、APMダッシュボードNRQLNew Relic Explorer、リアルユーザー監視(ブラウザ監視モバイル監視)、およびSyntheticInfrastructureの各種データにアクセスできます。

以下はiOS版のNew RelicアプリでのAPMダッシュボードの表示サンプルです。

iOSでのNew Relicアプリ、APMダッシュボードのスクリーンショット


以下はAndroid版のNew RelicアプリにおけるAPMダッシュボードの表示サンプルです。