アプリケーションのモニタリング
ページ読み込み時間からエラー率、スロートランザクション、アプリケーションを実行中のサーバーの一覧まで、アプリケーションパフォーマンスの傾向を一目で確認することができます。
レスポンスタイム、スループット、エラー率
レスポンスタイムは、選択した時間範囲内にサーバー側で発生したすべてのウェブトランザクションにかかった合計時間を平均化したものです。スループットはアプリケーションを通過した 1 分あたりのリクエスト数です。エラー率は、アプリケーションに設定された期間内に発生したエラーの割合を表す測定値です。
最も処理時間の長いトランザクション (Most Time-Consuming)
トランザクション画面には New Relic の概要ページ、および左側ナビゲーションの両方からアクセスできます。この最も処理時間の長いウェブトランザクション (Most Time-Consuming) のリストでは、指定した時間枠内に発生した主なスロートランザクション周りの集計データと、各トランザクションの合計レスポンスタイムを提供します。これらのスロートランザクションを掘り下げていくことで、処理時間やスループット (Throughput) など各トランザクションの詳細を追跡できます。また、そこからさらにトランザクショントレース (Transaction Traces) を詳細に調べることもできます。
スレッドプロファイル (Thread Profile)
New Relic の負荷の少ない本番環境用スレッドプロファイラを使用すると、アプリケーション内の問題個所を特定できます。スタックトレースは指定期間に収集され、細かな診断を行うための詳細なコールツリーに集約されて表示されます。パフォーマンスの監視を最も簡単に実施できます。
Goランタイムデータ (Go Runtime Data)
Go言語で開発されたアプリケーションのパフォーマンスのトラブルシューティング用に、Goランタイムデータを表示しフィルターをかけることができます。Goroutine、GC pause time、GC pause frequency、GC pauses、CPU利用率、メモリ使用率などの主要なGoランタイムグラフのデータも表示できます。
クロスアプリケーショントレーシング (Cross Application Tracing)
クロスアプリケーショントレーシングを使用すると、高度に分散化されたサービス志向型アプリケーションをモニタリングできます。New Relic はサービス全体にわたってトランザクションを追跡し、エンドツーエンドの可視性を提供します。また、高度に分散化されたサービス志向型アプリの各ティアをアプリケーショントポロジーマップ内に自動的にマッピングし、ティア同士の関係性を簡単に視覚化することができます。
トランザクション分析 (Transaction Breakdown)
単一トランザクションの全実行内容を構成する全セグメントのテキストリストなど、各アプリケーションのトランザクション分析結果が表示されます。% 時間、トランザクションあたりの平均コール数、平均時間などの各セグメントのパフォーマンス情報を受信できます。
サービスマップ
お使いのマイクロサービスアーキテクチャを可視化し、分散型アプリやサービスの稼働状態を鳥瞰することができます。
アプリケーションヒストグラムとパーセンタイル
ヒストグラムとパーセンタイルは全てのトランザクションのレスポンスタイムの分布を表す、有用な統計ツールです。アプリケーションやブラウザい側のパフォーマンスの問題をより具体的に可視化する場合でも、単にトランザクションの異常値を特定する場合でも、ヒストグラムとパーセンタイルは迅速な問題特定とトラブルシューティングに必要な実践的なデータを提供します。
外部サービスのパフォーマンス
外部サービスをモニタリングする場合」、ウェブサービス、クラウド内のリソース、その他のネットワークコールなどのアウトプロセスサービスへのコールをキャプチャします。外部サービスダッシュボードでは、外部サービスのチャートをレスポンスタイムと 1 分あたりの外部コール別に上位 5 件まで提供します。
トランザクションのメトリクスとトレース
アプリケーションが時間を要している箇所を可視化することが、問題解決に役立つことです。見えない問題というのは解決できません。トランザクショントレース機能を使用すると、New Relic のサービスを最小単位のトランザクション詳細レベルまで拡大し、最も遅い個々の HTTP リクエストデータから SQL に至るまで収集できます。
パフォーマンスデータ API へのアクセス
アプリケーションサーバーのレスポンスタイム、ページ読み込み時間、トランザクション数やページの読み込み回数などのカスタムクエリをメトリック名とメトリックデータ上に作成します。また、エラー率やアプリケーションサーバーのパフォーマンスに関するデータも受信できます。
分散トレーシング (Distributed Tracing)
分散トレーシングでは、複合的なシステム内の一つのリクエストのパスを追跡できます。一連のイベントを全体として把握し、リクエスト全体の遅延時間を見つけ、パスの中のどのステップがボトルネックを生じさせているのかを突き止めることができます。
キーとなるビジネストランザクションの追跡 (Key Transaction)
キートランザクションは、アプリケーション全体とは別個に最も重要なビジネストランザクションをモニター、管理、追跡するものです。キートランザクションを使用すると、トランザクションレベルのアラート閾値を設定し、特定のダッシュボード、トポロジーマップ、SLA レポートにアクセスできます。
JVM パフォーマンスアナライザー (JVM Performance Analyzer)
JVM Performance Analyzerを使用すると、使用する言語やフレームワークを問わず、JVM 上で実行するものに関係するデータをかつてないほど大量に表示できます。このようなデータには、スレッドのアクティビティ、HTTP セッションデータ、接続プールのメトリクス、クラスのロード・アンロード回数が含まれます。また、New Relic の精神に忠実に、理にかなった方法で表現しています。このデータの大部分は JMX の値に由来するものですが、自動的にくまなく調査されるものであるため、ユーザーがデータの取得について悩む必要はありません。
データベースのモニタリング
データベースをモニタリングすることで、データベースパフォーマンスの詳細な概要を確認し、アプリケーションを遅延させている致命的なエラーを特定できます。
データベースコールの消費時間
データベースの概要では、最も消費時間の長いデータベースコールのスタックランキングのほか、レスポンスタイム、スループット、スロー SQL トレース周りの集約メトリックを表示できます。
データベースコールのレスポンスタイムとスループット
各データベースコールを掘り下げることで、そのコールのレスポンスタイムやスループットなどの特定の情報、コール元の消費時間、各コールに固有のスロー SQL トレースに関する詳細を表示できます。
SQL クエリ分析
サイトを遅延させている SQL 文を正確に突き止めることができます。最もパフォーマンスの悪い SQL のサンプルとスタックトレースを取得し、該当 SQL のコード内での使用箇所とその修正方法を正確に把握することができます。
特定データベースまたはキャッシュタイプによる絞り込み
ページを絞り込み、特定データストアタイプの操作、チャート、メトリックのみを表示することができます。
可用性とエラーのモニタリング
アラート機能では警告の閾値や緊急の閾値を独自に設定できるため、問題を完全に把握し、迅速に解決することができます。また、コラボレーション機能では問題や解決方法をチームメンバーと簡単に共有できます。また、Apdex (Application Performance Index)、エラー率、レスポンスタイム、スループット、キートランザクション、カスタムメトリクス用のNew Alerts の機能もご確認ください。
アラートポリシー (Application Alert Policies)
アラートポリシーでは、同様のアラート要件を持つアプリケーショングループに対して閾値を設定できます。特定の通知グループを作成してアプリケーションポリシーのアラートチャネルを管理したり、HipChat、Jira、PagerDuty、Campfire などの New Relic 組み込みのアラートチャネルを活用したりできます。これらすべてが一つのダッシュボードに統合されています。
可用性モニタリング
New Relic では、皆様の顧客がサイトにアクセスできていることを確認するため、外部の pinger を使用しています。Pinger サービスは定期的にアプリケーションにリクエストを送信し、エラーを記録し、アプリケーションがダウンした際にはダウンタイムのアラートを送信することでアプリケーションの可用性を確認しています。
高度なアラート (Advanced Alert)
New Relic ダイナミックベースラインアラート(メトリックおよび NRQL ベースライン)を使用すると、過去データを基に任意のメトリックや NRQL クエリに対して動的な閾値を設定できます。
レポート
そのままで共有できるほど読みやすいカスタムレポートを作成できます。詳細レポートにはデプロイや可用性、パフォーマンスやカスタムダッシュボードに至るまであらゆる情報が掲載されています。
カスタムダッシュボード
最も重要なパフォーマンスメトリックをカスタムダッシュボードに追加し、いつでも迅速に監視できます。必要なデータを表示するダッシュボードをお好みで作成できます。コーディングは一切不要です。シンプルなポイントクリック・ドラッグアンドドロップ形式のインタフェースを使って様々な New Relic ネイティブのパフォーマンスメトリクスや独自のカスタムメトリクスを選択し、個人用のカスタムダッシュボードを構築できます。
可用性
可用性レポートでは New Relic の可用性モニター(pinger または ping サービスと呼ばれることもあります)を使用し、サイトの稼働時間を計測できます。主なレポートチャートでは、選択した期間内の 1 分あたりのスループット(1 分あたりのコール数)とエラー数を比較できます。この情報は、全体的なアプリケーションのパフォーマンスと関連付けるのに役立ちます。
キャパシティ分析レポート
New Relic APM のキャパシティ分析レポートでは、実行中のアプリケーションのインスタンス数やそれらの稼働状況を表示できます。この情報は、デプロイ済みのインスタンスがリクエスト負荷に対応するのに十分かどうかを分析するのに役立ちます。その後、この情報を使用して設定を微調整し、最適なパフォーマンスを得ることができます。
SLA
アプリケーションパフォーマンスの推移をより詳細に把握するには、選択した期間にわたるパフォーマンス傾向を視覚的に表現した SLA レポート(日次、週次、月次)を確認してください。また、このレポートはカンマ区切り形式のファイル(.csv)でダウンロードすることもできます。
デプロイ
デプロイ(Deployments)ダッシュボードでは、最近のデプロイとそのエンドユーザーへの影響、アプリケーションサーバーの Apdex スコア、レスポンスタイム、スループット、エラーがリストアップされています。情報の表示や掘り下げ、検索オプションや並び替えオプションの使用、エラーの非表示または削除、情報の共有、情報に関するチケットを送信できます。
ホストの使用状況
APM のホスト使用状況レポートは、指定した時間枠内に New Relic に接続した一意なホストやアプリケーションを明確に表示します。ホスト使用状況レポートは、各ホストが使用されたアプリケーションやアカウントに関するデータを 1 時間単位で表示します。
拡張性
New Relic APM の拡張性分析レポートは、アプリケーションの負荷と比較したレスポンスタイム、データベース使用率、CPU 使用率を散布図として表示します。これは、アプリケーションの増加に伴うパフォーマンス要件や将来的なハードウェア要件を分析するのに役立ちます。
チームコラボレーション
APM ツールを使用すると、DevOps チームが簡単に協力し合い、情報を共有し、問題解決に向けて一丸となって取り組むことができます。
メモ、コメント
レポート内にメモやコメントを追加し、インラインで返信することでチームメンバーと協力し合うことができます。
マルチアカウント管理
マスターアカウントのほか、さまざまなアプリケーション用にサブアカウントを作成できます。これはたとえば、ユーザーに所属グループに関連するアプリのみを表示するように制限する場合に便利です。
コラボレーションツールの統合
パフォーマンスに関するチケットをお使いの Jira、Lighthouse、Pivotal などのチケット管理システムに直接送信してください。詳細はこちらでご確認ください。
セキュリティ
New Relic は、アプリケーションの高速化と安全性向上を支援することを目的としています。当社は主に以下のような方法でお客様のデータを厳重に保護しています。
米国とEUのデータ地域
New Relicのグローバルなデータホスティング体制は、欧州連合(EU)と米国という2つの地域から構成されます。アカウント設定手続きの中で、ご所在の地域にかかわらず、ご希望のデータ地域を選択できます。(注:地域間をまたぐデータの移行や集約には対応いたしません。)
セキュアなデータセンター
New Relic のサービスを実行し、お客様のデータを保管しているインフラは、ティア III の SSAE-16 認証取得済みのデータセンター内にあります。お客様のデータは定期的にバックアップされています。
デフォルトで安全
当社は「デフォルトで安全」という考え方を固く信じています。お客様は機密データの送信を許可する際には、New Relic 内の設定を明確に有効にする必要があります。当社はお客様が意図しない情報を誤って公開することのないよう、デフォルトで安全な設定を行っています。
設定可能なセキュリティ
当社は皆様が自社のアプリケーションで機密データを処理する可能性があり、New Relic にどのようなデータが送信されるのかを不安に感じていることを理解しています。このような不安があることを踏まえ、(該当する場合は)New Relic に送信する機密データをご自身で完全にコントロールできるようにしています。
SOC2 監査
New Relic は、セキュリティと可用性に関する SOC 2 監査を無事に完了いたしました。この監査は当社のセキュリティプロセスと管理方法を調査するものです。当社が自社システムやお客様データの保護にあたって適切な措置を実施していることが独立系の第三者機関によって証明されたことは、当社はもちろんのこと、お客様にとっても重要な意味を持ちます。
常時モニタリング
New Relic は内部のサービスとサードパーティのサービスの両方を採用し、ネットワークとアプリケーションに対するセキュリティスキャンを常時実施しています。これによって、アプリケーションとサーバーの安全性を確保しています。
コンプライアンス優位性
New Relic は、PCI、HIPAA、SOX など規制された環境でも安全に運用できるように設定することができます。また、当社はスイスと EU のプライバシー・シールドの認証を取得しています。
セッションタイムアウトの設定
ユーザーのセッションが時間切れになるまでのアイドル時間の制限を設定できます。これによって、使われていないブラウザが自動的にタイムアウトするようにセキュリティレベルをさらに一段階上げることができます。
エンタープライズモード
高度なセキュリティを要するお客様向けのエンタープライズセキュリティモードでは、自社の従業員が誤って機密データの送信を誤って有効にできないようにするため、使用可能なセキュリティオプションに制限をかけることができます。