本ブログは「“Sum of query results” bulk conversion tool now available!」と「Converting “Sum of” thresholds to use Sliding Windows Aggregation」の抄訳です。
「Sum of query results」の閾値廃止(2022年6月30日。詳細は、「アラートとAI機能に関する大規模変更について」「End of life for “Sum of query results” thresholds」参照)の一環として、定義されている「Sum of query results」条件を、代替手段であるスライディングウィンドウ条件に一括変換する移行ツールをリリースします。
このツールは、次の手順で見つけることができます。
1. メインページ右上のAppsに移動し、View all Appsをクリックします。
2. Go to New Relic I/Oをクリックします
3. "eol"で検索するとツールが見つかります(正式名称はSum of Query Results EOL Conversion Tool)
注意:「Admin」または「Nerdpack Manaager」の権限がないユーザーは当該アプリをインストールすることはできません。また、アラート条件編集権限がないユーザーは当該アプリを実行することができません。
4. 対象のアラート条件の変換を実施します
移行ツール自体は使用するは簡単ですが、理解しておくと良い点について以下に記します。
"Sum of Query Results" EOL Conversion Tool" は New Relic One のアプリケーションで、"Sum of query results" の閾値を使用した条件をすべてリストアップし、一度にアクセスしたり、スライディングウィンドウを使用した条件に変換できるようにするものです。
アラート条件の読み込み
ツールを起動すると、すべてのアカウントで "Sum of query results"のしきい値を使用しているすべてのアラート条件が読み込まれます。これには数秒かかる場合があります。
アカウントによるフィルタリング
デフォルトでは、すべてのアカウントが選択されています。アカウントのドロップダウンを使用して、1つまたは複数のアカウントの選択を解除します。これにより、選択されたアカウントからの条件のみが表示されるようにリストがフィルタリングされます。
アラートポリシーによるフィルタリング
デフォルトでは、すべてのポリシーが選択されています。ポリシーのドロップダウンを使用して、1 つまたは複数のポリシーの選択を解除します。これにより、選択されたポリシーの条件のみが表示されるようになります。
アラート条件によるフィルタリング
検索フィールドを使用して、条件名の全体または一部を入力します。リストは、入力したテキストに一致する条件のみを表示するように調整されます。
アラート条件名をクリックすると、その条件を表示します。
特定の条件を確認したい場合は、条件名をクリックすると、その条件の編集画面が表示されます。
アラート条件の選択
チェックボックスをクリックすると、アラート条件の選択と解除ができます。チェックボックス欄の一番上(左端)のチェックボックスをクリックすると、表示されているすべての条件を選択することができます。
アラート条件を移行する
スライディングウィンドウに移行したい条件を選択したら、「Migrate」ボタンをクリックします。条件が移行されると、成功メッセージが表示され、移行された条件の一覧をCSV形式でダウンロードすることができます。
以下の条件のいずれかが満たされない場合は自動変換はできません。。この場合、別のブログ(クエリ結果の「和」の閾値タイプからスライディングウィンドウ集約への変換)の手順を使用して UI で手動で移行することをお勧めします。集計方法が選択されておらず、評価オフセットが大きすぎることが問題の場合は、[Match current settings]オプションを使用し、問題のあるフィールドを調整します(赤でハイライトされます)。
・変換前のWindow durationが閾値の継続時間の1/120以上であること
・変換前のWindow durationと閾値の継続時間の最大公約数が30秒以上であること
・AggregationmMethodが選択されていない場合、(評価オフセット*ウィンドウ時間)は3600秒未満であること
手動で「Sum of query results」条件をスライディングウィンドウ条件に変換する方法
1. 閾値の "sum of query" を "query returns a value" に切り替える
2. "Use sliding window aggregation"トグルをオンにし、スライディングウィンドウ集計を有効にする
3. 元のWindow durationをメモしておく
4. しきい値の期間を決める(例:「for at least 10 minutes」、「at least once in 5 minutes」など)。 Window durationにも同じ値を設定する
5. Slide by intervalに、手順3でメモした元のWindow durationの値を設定する
6. アラート条件を保存する
本ブログに掲載されている見解は著者に所属するものであり、必ずしも New Relic 株式会社の公式見解であるわけではありません。また、本ブログには、外部サイトにアクセスするリンクが含まれる場合があります。それらリンク先の内容について、New Relic がいかなる保証も提供することはありません。