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2021年12月27日追記: より詳細な情報を含んだブログが投稿されました。こちらをはじめにご確認ください。
既にご存知の方も多いかと思いますが、New Relicがネットワーク層の可観測性を実現するNetwork Performance Monitoring(以下、NPM)機能をリリースしました。こんな動画やこんな動画が見れるので、とてもワクワクしますね。
ネットワーク監視の主要な手法の1つとしてSimple Network Management Protocol (以下、SNMP)がありますが、SNMPの難しさとして、Private MIBの存在があるかと思います。巷に利用できるSNMPツールを用いたけれども、Private MIBの存在により適切なネットワーク機器として認識できなかったり、機器特有のデータを自動で取得してくれないなどの悩みは、一度は直面したことがあるのではないでしょうか?
New Relic NPMもSNMPを用いて情報を収集している機能を有しており、上記の様な場合でも、SNMPに定義された機器固有のオブジェクトや収集を拡張することができます。そのためのステップが公開されていますので、概要をご報告致します。
New Relic SNMP Profileの追加
正式な情報は以下のページよりご確認いただけます。
補足: より詳細なブログが投稿されましたらリンクをこちらに追記致します。
2021年12月27日追記: より詳細な情報を含んだブログが投稿されました。こちらをはじめにご確認ください。
手順の概要
新たなSNMP ProfileをNew Relic NPMで利用できるようにリクエストするには、適切なオブジェクト識別子(以下、OID)一覧を取得し、その結果をGitHub経由にて登録して頂く流れとなります。そのため、GitHubのアカウントを作成頂く必要がありますのでご注意ください。
以下は、GitHub上でのリクエストの詳細を記載するUIになります。
作業のポイント
SNMPに馴染みのない方は、以下の2点を抑えて頂くと非常に登録をシンプルに行えるかと思います。
- SysOID: SNMP機器がベンダやモデルを特定することができる固有のOIDです。適切なSNMPの実装がされていれば、ベンダやモデルが一意に決まります。
- snmpgetリクエストで直接取得しても良いですし、次の2の項目をsnmpwalkで取得した結果から、SysOIDあるいは、.1.3.6.1.2.1.1.2.0の値を検索いただくことで、適切な情報を取得することができます。
- snmpwalk: 指定したOID配下のOID一覧を取得するコマンドになります。ルート(.1.3.6.1 等)を指定頂くことで、全体のOID一覧を取得することができ、この情報を元に、登録作業を実施します。
- 機器によってはsnmpwalk requestの処理に大きな負荷がかかってしまう可能性があります。OIDを取得する際は、ネットワーク管理者の方と調整の上で取得を行なって下さい。
- 【重要】取得したOIDの値には、IPv4アドレスやMACアドレスなど機器を特定してしまう情報や認証情報などのセンシティブな情報が含まれていることがございます。その様な情報は別の値や文字に置き換えた上で登録を実施して下さい。
次のステップ
みなさんが日々運用監視を行なっているネットワークや、そのネットワークを構成しているネットワーク機器は、システムの根幹であり、健全なサービスの実現とは切り離せない重要な構成要素です。是非、New Relic NPMを用いて、ネットワーク層だけの監視だけでなく、顧客体験やサービスレベルといった様々な視点の監視と関連づける運用監視にまで関連付けていただけると幸いです。
本ブログに掲載されている見解は著者に所属するものであり、必ずしも New Relic 株式会社の公式見解であるわけではありません。また、本ブログには、外部サイトにアクセスするリンクが含まれる場合があります。それらリンク先の内容について、New Relic がいかなる保証も提供することはありません。