
New RelicではNRQLを使って様々なチャートを描画していただくことができます。また、複雑なクエリーを記載していただくことで複数のデータを使って複数のラインを同じチャートに描画していただくこともできます。本ブログでは、条件がつきますが、そういった複雑なことを行わなくても簡単に1つのチャートに複数のクエリー結果を描画する方法(マルチクエリー)をご紹介します。
なお、マルチクエリーに関しては、TIMESERIES句を使ったクエリーのみでご利用可能となります。
まず、New Relicにログインしていただくと、画面の最下部に「Query your data」というバーが表示されています。こちらをクリックしていただくと、クエリーの編集画面が表示されます。こちらにてTIMESERIES句を使った任意のクエリー記載し実行してみてください。なお、本ブログでは以下のようなクエリーを実行してみます。
FROM Public_APICall SELECT count(*) TIMESERIES
すると下の添付画像のようにクエリーの結果が描画されます。また、矢印の先にあるように「+」がクリック可能な状態で表示されていることもわかります。
上記の「+」をクリックすると、下の画像のようにチャートの内容はそのままで、クエリー編集画面がクリアされて表示されます。
続けて任意のクエリーを記述して実行してみてください。例えば以下のようなクエリーを2つ目のクエリーとして記載します。
FROM Public_APICall SELECT average(duration) TIMESERIES
すると、次の画像のように両方のチャートが表示されていることが確認できます。
ただし、今回はそれぞれのチャートの結果が大きく違いすぎたので2つ目のチャートの変化がわかりません。こういった場合は、チャートのオプションでY軸の表示を増やすことができます。
次の画像の中の矢印の先にあるボタンをクリックして、チャートのOptionを表示し、Y-axis > Right Axisの項目にて「Series」で2つ目のクエリーの結果のシリーズを指定します。すると1つ目のクエリーの結果は左側のY軸、2つ目のクエリーの結果は右のY軸となり、それぞれの値が確認しやすくなります。
また、1つ目のチャートのクエリーを編集したい。という場合は、編集画面右上の「Query n of m」の左右の <> より切り替えていただくことができます。
説明は以上です。今回は、本来1つのクエリーで実現できるクエリー2つでチャートを表示しましたが、例えばFROM句で指定するイベントやメトリクスをそれぞれ別のものに指定することもできます。実現したいことに合わせてご活用してもらえれば幸いです。
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