New RelicではNRQLアラートコンディションを使って、柔軟かつパワフルなアラートコンディションを記載していただけるようになっております。ただし、非常に柔軟に設定が記載できる反面、設定が難しいと感じる方も多く、実際に設定してしばらく経過した後に期待通りに動作していない。と気づかれるケースもあります。

基本的にはアラートを作成した後、期待通りに動作するか確認していただき、実際に運用していただくのがよいのですが、場合によってはテストしたいデータのパターンを発生させることが難しい場合がございます。

そういった場合に、本ブログで紹介するdummy-event-senderをご活用いただければ幸いでございます。なお、完全にすべてのケースをカバーできるわけではないと思いますが、多くのユースケースをカバーしていただけるかと考えています。

dummy-event-senderとは?

みなさんが自ら作成したシナリオに基づき、カスタムイベントAPI経由で任意のイベントデータを任意のタイミングで送っていただくことができます。
サンプルシナリオもいくつか用意していますので、実際に使って試して見てください。

動作環境

Python3.xがインストールされ、実行可能な環境

導入方法

こちらのgithubのリポジトリをpullあるいは、zipダウンロードして展開してください。

  1. ルートフォルダにある、env.txtをコピーし.envというファイルを作成。
  2. .envファイルを開いて、New RelicのアカウントID及び、インジェストライセンスキーを記載してください。
  3. terminalから/vendor-install.shを実行してください。
    実行により、必要なPythonパッケージがインストールされます。
    PowerShell環境など.shの実行ができない場合、スクリプトに記載の「pip3 install -t vendor -r requirements.txt」を直接実行していただくことでインストールが行われます。

実行方法

続いて以下のコマンドを実行してみてください。

python3 send_dummy_event.py

設定が問題なくできていた場合、以下のようなLogが表示され、デフォルトのシナリオに基づきイベントが送られます。

実行が完了すると、カスタムイベントがご利用のアカウントに送られたと思います。Query Builderにて以下のクエリーを実行してみて下さい。

SELECT * FROM DummyEvent

シナリオに基づき、データがインジェストされていることが確認できるかと思われます。

その他詳細については、READMEサンプルシナリオをご確認いただき、試したいユースケースに対応するシナリオを作成して実行してみてください。

もし、利用に際して不明点等ありましたら、担当の技術コンサル等へご相談いただければ幸いでございます。