新しい未来のテレビ「ABEMA」にオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を採用
ユーザーの体験向上と組織的な運用監視体制を構築、サービスレベル指標(SLI)およびサービスレベル目標(SLO)に基づく合理的な意思決定の実現を目指す
デジタルビジネスに可観測性プラットフォームを提供するNew Relic株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:小西 真一朗、以下「New Relic」)は、株式会社AbemaTV(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田 晋、以下「AbemaTV」)が、“新しい未来のテレビ”として展開する動画配信事業「ABEMA」に、オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を導入したことを発表します。
導入の背景と経緯
AbemaTVが提供する「ABEMA」は、テレビのイノベーションを目指し“新しい未来のテレビ”として展開する動画配信事業です。登録は不要で、国内唯一の24時間編成のニュース専門チャンネルをはじめ、オリジナルのドラマや恋愛番組、アニメ、スポーツなど、多彩なジャンルの約20チャンネルを24時間365日放送しており幅広い支持を獲得しています。2021年6月にアプリのダウンロード数は6,800万件を突破、ウィークリーのアクティブユーザーは1,200万人を推移し、メディアとしての存在感を高めています。
サービス基盤はGoogle Cloud Platform(GCP)を中心に構築され、高品質な動画配信サービスを安定的に提供しています。AbemaTVは、ユーザー体験のオブザーバビリティ(可観測性)を向上させるとともに、組織的な運用監視体制を構築するという基本方針を掲げNew Relic Oneを採用しました。
New Relic Oneの導入と想定効果
「ABEMA」では、オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォームNew Relic Oneの導入を起点に、サービスレベル指標(SLI)およびサービスレベル目標(SLO)を定義し、これに基づくサービス品質の向上を目指しています。具体的には、New Relicでクライアントアプリのパフォーマンスやユーザー体験を計測し、SLI/SLOに基づく合理的な意思決定とアクションにつなげることをチーム全体に根付かせる取り組みです。
例えば、特定のコンテンツを表示するまでの時間に対しては、SLI(評価指標)を「コンテンツが表示されるまでにかかった時間がX秒以下のセッションの割合」、SLO(目標値)を「95.0%」として設定すると、SLIはSLOを上回る割合を維持しなければなりません。SLOを達成していない場合、アプリケーションの改修やリソースの増強など具体的なアクションが必要になる一方で、SLOの達成時には、それ以上の性能は過剰品質となります。
「ABEMA」では、独自に策定した「モニタリングクオリティレベル」と呼ばれる14段階におよぶガイドラインをもとに、SLI/SLOの定義と見直しを進めています。New Relic Oneは、クライアントアプリのパフォーマンスやユーザー体験など、エンドツーエンドのオブザーバビリティ(可観測性)を実現し、ABEMAのサービス品質の最適化に貢献します。
今後の展望
今後、「ABEMA」はクライアントオブバーバビリティをさらに探求するとともに、ビジネスKPIを根拠に持つSLI/SLOを策定していきます。
開発局 ネイティブグループ マネージャー 兼クライアント戦略室 室長 波戸勇二氏は次のように述べています。
「New Relicのオブザーバビリティを活用することで、SLI/SLOの定義と運用が初めて可能になりました。『守るべきサービス品質』と『攻めのアプリ開発』をバランスよく両立させ、より良い顧客体験を実現するためにどのようにリソースやコストを投入すべきか、合理的な意思決定が可能になりました」
New Relic株式会社 代表取締役社長 小西 真一朗 は次のように述べています。
「AbemaTV様の『SLI/SLOに基づく意思決定とアクション』を実現するチャレンジに、New Relicが貢献できることを大変光栄に思います。クライアントオブザーバビリティをさらに進化させ、サービス品質の最適化を追求していくために、New Relicのエンドツーエンドでのオブザーバビリティ(可観測性)をご活用いただきたいと思います」
■New Relic Oneについて
New Relic Oneはお客様がより完璧なソフトウェアを作成するために構築された、最も強力なクラウドベースの観測プラットフォームです。世界中のエンジニアリングチームがNew Relic Oneを利用して、アップタイムとパフォーマンスの向上、規模と効率の向上、市場投入までの時間の短縮を実現しています。New Relic Oneには、組織がオブザーバビリティを実現するために必要なすべての機能が含まれています。
・Telemetry Data Platform:
ペタバイト規模であらゆるタイプのアプリケーションやインフラストラクチャのデータを収集、可視化することができます。これは、すべての運用データの単一で正しいソースとなるように設計されています。
・Full Stack Observability:
APM、インフラストラクチャ、ログ、デジタルカスタマーエクスペリエンスにまたがるソフトウェアスタック全体を1つのコネクテッドエクスペリエンスで簡単に分析し、トラブルシューティングを行います。
・Applied Intelligence:
インシデントを迅速に検出、理解、解決するための応用インテリジェンスが備わっています。
【このプレスリリースに関するお問合せ先】
New Relic株式会社 マーケティング部 担当:七戸、湯原
TEL: 03-4577-9065 Email: japan_marketing@newrelic.com
株式会社井之上パブリックリレーションズ New Relic PR担当:北野、白川、横田
TEL: 03-5269-2301 Email: newrelic@inoue-pr.com
New Relicについて
アプリケーションパフォーマンス監視(APM)が発案されて以来、New Relicは最先端のプラットフォームとしてオブザーバビリティの最前線に立っており、デジタル体験の中断を解消します。adidas Runtastic、米国赤十字社、Domino’s、GoTo Group、Ryanair、Topgolf、William Hillといった世界中の企業がNew Relicを利用して、より優れたデジタル体験を創造し、収益を最適化し、イノベーションをリードしています。 www.newrelic.com.