2019年10月10日
デジタルビジネスのあらゆる重要指標を観測可能にする New Relic, Inc.(本社:米国サンフランシスコ、CEO 兼創業者:ルー・サーニー、NY 証券取引所 証券コード:NEWR、以下「New Relic」)の日本法人であるNew Relic株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:小西真一朗)は、New Relicの可観測性プラットフォームである「 New Relic One(ニューレリックワン)」の新機能を、10月15日より日本国内で提供を開始します。
New Relic Oneは世界で初めての可観測性プラットフォームとして3つのイノベーション「OPEN」「CONNECTED」「PROGRAMMABILITY」を日本のお客様に利用可能な状態としました。
これにより、導入企業はアプリケーションやインフラに止まらず、あらゆるテレメトリデータの収集をすることができ、AIによる問題解決機能や自由なダッシュボードの開発機能を新たに利用することができます。
「New Relic One」 3つのイノベーション
- あらゆるテレメトリデータを収集、保存、検索可能にする:「OPEN」
ミドルウェアまでを含むログの管理機能に加え、自社以外のあらゆるテレメトリーデータを取得することが可能に - データの関係性を解釈し行動可能なインサイトを提供する:「CONNECTED」
相関分析によるノイズ削減やレスポンダー自動分類などAIOps機能を搭載 - 多様なデータ表現に必要な UI を開発可能にする:「PROGRAMMABILITY」
New Relic One上で、データを可視化するダッシュボードアプリケーションを自由に開発可能に
New Relic株式会社 代表取締役 小西真一朗は、以下のように述べています。
「今回の機能強化によって、New Relic は日本企業が 5G, IoT, AI など駆使したデジタルビジネス開発を最高速度まで加速できる機能を手に入れました。製造業など従来ビジネスのデジタル変革の成功を支援するだけでなく、日本国内の新興SaaSビジネスの世界展開支援まで、日本のデジタルビジネスがより強力な国際競争力を得るお手伝いができるものと確信しています。」
それぞれのイノベーションに含まれるの主な機能は以下となります。
1. 「OPEN」
「OPEN」カテゴリでは「New Relic Metrics & Traces」「New Relic Logs」 を提供します。
「New Relic Metrics & Traces」では、Open Telemetry や JIPKIN などテレメトリデータの業界標準に対応し、あらゆるテレメトリを New Relic に収集することが可能になりました。この機能拡張によってインダストリー特有のデータも取り込むことが可能になったため、New Relic で可視化できる範囲に死角がなくなりました。
また「New Relic Logs」では、ログデータ、アプリケーションデータ、ミドルウェアやインフラデータを収集し、高速に検索、管理することが可能になりました。各システムの関連性を失うことなく問題を短時間で簡単に検出、解決でき、ビジネスへの影響を最大限抑制することが可能となります。
2. 「CONNECTED」
「CONNECTED」 カテゴリでは「New Relic AI」「Logs in Context」を提供します。
「Logs in context」では、障害や遅延が発生している箇所から事象を遡りログを検索することが可能になりました。膨大なログから何かを探し出すことなく素早く問題の背景を明らかにできます。
「New Relic AI」では、インシデントデータを自動で収集、集計、順位付けする相関分析エンジンがデータノイズを消去することで、平均復旧時間(MTTR)を劇的に短縮します。アラートのノイズを80%以上減らすことが可能です。さらには、ユーザーのPagerDutyのアカウントと密に連携し、障害が発生した際に障害が発生した背景や、アノーマリ検出(異常値検出)など先見性の高いクリティカルな情報をSlackのチャネルに直接配信します。現在はベータ版での提供です。
3. 「PROGRAMMABILITY」
「PROGRAMMABILITY」カテゴリでは、New Relic Oneのプラットフォーム上で手早く簡単に新しいダッシュボードを構築できるようになります。React.jsとGraphQLに対応し、自由にデータ可視化ダッシュボードを開発できます。また、一部のユーザーならびにパートナー企業の協力のもと、初期ダッシュボードセットを共同開発しました。New Relic ユーザーは、Apacheライセンスを取得の上、Githubからダウンロードすることで無料で利用可能です。
New Relic One初期アプリケーションは現在ダウンロードにてご利用いただけます。詳細な情報は、https://developer-release.newrelic.com/open-source/nerdpacks をご確認ください。
New Relic One初期アプリケーションの一例を以下に紹介します。
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