New Relicは観測プラットフォームです。加えて、ただサービスを提供するだけではなく皆様ユーザーが自分たちのプログラムを動かせる世界で初めての”プログラム可能（Programmable）な観測プラットフォーム”としてご利用いただいております。監視や観測のためのツールは多々ありますが、より高度な観測をしていくには皆様のサービスに合わせた機能が必要となる場合があります。
私たちは、New Relic One内でCustom UI（アプリケーションとも呼ばれる）を構築するために、New Relicのエンジニアが使っているものと同じツールをお客様に提供しています。それを使って皆様は自由にUIを拡張することができるようになっています。また、サンプルアプリケーションの多くはオープンソースとして公開しています。ぜひNew Relicのオープンソースライブラリをご覧ください。
Custom UI（アプリケーション）を作ることができるようにはなったのですが、すでに活用しているダッシュボードを持っているお客様から、今あるダッシュボードを活用してもっと簡単にカスタマイズしたいという声が上がりました。
そこで導入したのが”Custom Viz”です。React.jsを使ってカスタムウィジェットを作り、ダッシュボードに組み込むことができるようになりました。さまざまなテレメトリデータを集めてダッシュボードに組み込んだり、オープンソースのチャートを組み込んだりと、皆様にとってより良いUIを構築できるプラットフォームへとまた一歩成長しました。
しかし、プログラムを書かないといけないとなると、少し敷居が高く感じますよね？
そこでNew RelicはFormidableと提携し、すぐに使えるカスタムチャートのご提供を開始しました。
Partners in open source: New Relic and Formidable
Formidableは、オープンソースソフトウェアに特化したグローバルなデザイン・エンジニアリングコンサルタント会社です。先日、FutureStack 2021を開催した際、同社のチャートライブラリであるVictoryのチャートをNew Relic Oneのカタログに直接統合することを発表しました。
統合されることにより、あらかじめ構築されたカスタムチャートを使うことができるようになりました。プログラムを何行も書く必要はありません。必要なのは、Victory Charts Visualizations アプリを有効化し、チャートタイプを選択し、NRQL クエリを入力するだけです。
初めは３つのチャートから提供を開始しています。今後続々更新予定です。
- Stacked Bar chart (積み上げ棒グラフ)：属性値などでグループ化されたデータを積み上げ方式の棒グラフで可視化します。
- Range Chart（範囲チャート）：グループ化された数値属性の範囲を視覚化します。（例えば、上位90% - 60%の間をバーで表示など）
- Circular Progress Bar（円形進捗バー）：目標や制限に向けた進捗状況を大胆に表現し、閾値を超えた場合の良し悪しを選択することができます。
New chart types like these are now available.
Victoryの始め方
- 画面上部”App”をクリック
- "Victory"で検索
- 画面右側、"Add this app"をクリックし、利用規約確認と、利用するアカウント等選択
- Artifactタブで追加したいチャートの”Open Visualization”をクリック
Formidableとオープンソースについて
Formidableは、React.js、React Native、GraphQL、Node.js、そして拡張されたJavaScriptのエコシステムを専門とする、グローバルなデザイン・エンジニアリング・コンサルティングおよびオープンソースソフトウェアの組織です。シアトル、ロンドン、トロント、デンバー、アトランタ、フェニックスに拠点を置き、世界中にリモートコンサルタントを配置しています。詳細については、formidable.comをご覧ください。
オープンソースへのコミットメントと、開発者にNew Relic Oneの体験を拡張する力を与えることの一環として、OSS開発を専門とするFormidable社のようなチームと協力することは刺激になります。
ダッシュボードにビクトリーチャートを素早く追加するだけでなく、これらのテンプレートを使って、すでに提供されているコードを拡張することもできます。すべてがオープンソースなのです。
私たちは、皆さんがダッシュボードをカスタマイズするお手伝いができることを嬉しく思いますし、皆さんがどんなものを作るのかを楽しみにしています。
本ブログに掲載されている見解は著者に所属するものであり、必ずしも New Relic 株式会社の公式見解であるわけではありません。また、本ブログには、外部サイトにアクセスするリンクが含まれる場合があります。それらリンク先の内容について、New Relic がいかなる保証も提供することはありません。
