
従来のIT監視では、オンプレミスのサーバーやデータベースであれ、キャッシュやロードバランサ(負荷分散装置)であれ、手持ちのリソースの管理と維持には自社で責任を負うものでした。しかし、管理されたクラウドのサービスや機能を利用する現在の動的なソフトウェア環境では、自社で運用の責任を負うリソースの数が少なくなっています。「サーバーレス」コンピューティングは、この新しい世界をさらにさらに広げる技術です。
サーバーレスコンピューティングとは?
「サーバーレス」とは言っても、実際にサーバーがないわけではありません。従来も自社で管理していたのと同じVM(仮想マシン)やコンテナは引き続き存在しますが、これらのサーバーでのパッチの適用やセキュリティ確保、拡張作業などは、これまでのように自社で行う代わりに、クラウドプロバイダーが担当します。別の考え方として、サーバーレスは「サービスとしてのコンピューティング(CaaS)」、あるいは「サービスとしての機能(FaaS)」とも言えます。
サーバーレスコンピューティングの例: AWS Lambda、AWS S3、AWS DynamoDB、AWS SQS、AWS APIゲートウェイ、AWS SES、Azureクラウド機能、Googleクラウド機能、Google MLエンジンなど

サーバーレスワークロードを理解する
サーバーレス環境の計測を行うと、リクエストへの応答時にコード内で何が起きるかを正確に把握できます。適切な計測ができていれば、トランザクションの測定が実施され、システムのオブザーバビリティ(可観測性)が高まり、有用なメトリックやログ、トレースが発行されます。

計測でオブザーバビリティが高まる
- ログ:「更新の後、データベースが起動しなくなった。」
- メトリック:「コンフィギュレーション変更の後、アプリケーションの処理速度が35%低下した。」
- トレース:「このサービスにはどんな依存関係があるだろう?」
すべてのコンポーネントの計測が必要です。
- モバイルアプリ/ブラウザ
- クラウドコンピューティングサービス(AWS、Azure、GCP)
- アプリケーションとアプリケーションマイクロサービス
- サーバーOS(クラウド、オンプレミス、または仮想)
- マネージドサービス

面倒のない計測
New Relicのクラウドベースのプラットフォーム は、開発や運用のプロセスでサーバーレス環境が実行していることを監視するための準備を整えます。すべてのリソースとサービスの計測を数分で完了し、トランザクションをエンドトゥエンドでトレースして、環境全体で何が起きているかを把握するためのクエリの発行、分析、アラートの受信を開始できます。
New Relicのサーバーレス監視でワークロードを把握しましょう
フロントエンドのアプリケーションからバックエンドのインフラストラクチャまで、サーバーレスアーキテクチャ内で何が起きているかを把握しましょう。安定性を飛躍的に高め、リソースをインテリジェントに割り当て、クラウドのコストを最適化することができます。