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CTCシステムマネジメント株式会社 杉浦 秀祐 氏の写真

あくなき探求心とお客様に寄り添う“シェルパ”のマインドで、オブザーバビリティ普及を推進するパイオニア

杉浦 秀祐(すぎうら・しゅうすけ)氏
CTCシステムマネジメント株式会社
エキスパートエンジニア

静岡で生まれ、小学校6年から大学卒業までハワイで過ごす。2007年に総合商社系SIer入社。2011年から職場を現CTCシステムマネジメントに移し、社内ネットワークの運用保守などに従事。時代を先取りする形でAWSを用いたマネージドサービスの立ち上げに貢献し、2019年、AWS Top Engineers選出。2021年にNew Relicを用いた「オブザーバビリティサポート」サービスを企画して提供を開始した。「Ulu ka hoi〈ウル・カ・ホイ〉:興味の気持ちを持ち続けなさい 」というハワイの言葉を胸に、仕事以外にもウクレレ・ギター・スノボ・キャンプ等、様々な趣味を持つ。

■出会いは、2018年 AWS SummitのNew Relicブース
― いつごろ、どのようなきっかけでオブザーバビリティと出会われたのでしょうか。

初めてオブザーバビリティというワードと出会ったのは、2018年のAWS Summit Tokyoでした。当時の業務はAWSがメインだったことから、情報収集を目的に会場を訪れたところ、New Relicがブースを出展していたのです。当時は、New Relicの日本法人の立ち上げ前であり、ブースでは英語を話すスタッフばかりであったことが印象深いです。こちらのブースで紹介されていたのが、オブザーバビリティであり、ツールに興味を持ち始めたきっかけです。

■業務のプロアクティブ化でインフラエンジニアの役割が変わる
― 注目されたオブザーバビリティのポイントについて教えてください。

オブザーバビリティというワードで示されたのは、中長期でプロアクティブにシステム状況を観測するという、まったく新しい概念でした。従来、私がインフラエンジニアとして認識していたシステムの監視・運用は、アラートが出てからリアクティブに対応するというもの。また、インフラエンジニアの役割は、監視・運用に携わることから重要ではあるものの、裏方のイメージが強いものでした。 それが、オブザーバビリティにより、業務がリアクティブからプロアクティブへシフトすることで、インフラエンジニアの役割が変わり、かつお客様との関わりが強くなり、カスタマーエクスペリエンスの質を高める提案を積極的に行う立場になるかもしれないと感じました。

そして、この期待を膨らませてくれたのがオブザーバビリティツールであるNew Relicです。New Relicを使うと、インフラからアプリの領域まで幅広く見ることができます。そのため、インフラエンジニアとアプリエンジニアが同じツールを使い、システム環境を視覚的に捉えた会話ができ、お客様の状況に応じた最適な提案を検討できると思いました。

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■関連部署を次々に巻き込み、「次世代の運用」としてサービス化
― その想いを踏まえて、どのような取り組みを進められたのでしょうか。

当時の展開について、実はマンガを使ってわかりやすく、ホームページで紹介しています。発端を扱っているのは、<【特集】マンガで分かる! オブザーバビリティサポート(外伝第1話)『オブザーバビリティとの出会い』>。運用の本部長から「次世代の運用ってなんだと思う?」と聞かれ、オブザーバビリティを紹介したところ、どんなことができるのか、実際にNew Relicを触って確かめてみることになったのです。New Relicを使ってみて感じたのは、AWS Summitのブースで聞いた通り、インフラからアプリまで観測できること。New Relicの導入で、運用をリアクティブからプロアクティブへシフトできることが確信できました。

ただ、一方で、オブザーバビリティという新しい概念、New Relicという新しいツールを、どのように運用現場へ落とし込むか、という課題がありました。そこでまず、始めたことは、動画制作です。新しい知識とスキルの習得をテーマに、YouTubeのように楽しく見ながら理解が深まる動画を作成して、社内の動画配信サイトにアップしました。また、エンジニア同士のコミュニケーションを通じたレベルアップの場として、グループチャットを開設し、積極的に情報を提供しました。

同時に、オブザーバビリティのサービス化を見据えた取り組みも開始。内容の企画設計を進めながら関連部署を次々に巻き込み、気運が高まった結果、「オブザーバビリティサポート」としてのサービス提供が決定しました。

■導入支援メニューのリリースやマンガでのプロモーションで、問い合わせ増大
― オブザーバビリティの導入に際して印象に残っていることをお聞かせください。

サービス提供が決まったときは、まだオブザーバビリティの概念がお客様に理解される前でしたので、まずは、マーケットを盛り上げる仕組みが必要だと考えました。その内の1つとして、2023年9月、New Relicが開催するイベント「FutureStack」で、導入支援メニューをリリース。こちらのイベントをきっかけに、サービスの導入検討が具体化する案件が増えました。

また、ビジネスプロモーションにマンガを使用することで、お客様の興味・関心に繋がり、ツールやサービスに関する問い合わせが増加しました。マンガでは、「スピーディな障害対応」「多角的な分析」「開発プロセスへの価値」「PoCへの取り組み」など、当社が提供するオブザーバビリティサポートのメリットをわかりやすく紹介しています。お時間があるときに、一度見ていただけると嬉しいですね。

■“点”で知るモニタリングから、“線”でつなぐオブザーバビリティへ
― オブザーバビリティに対する今後の展望を教えていただけますか。

システム環境はいまや、クラウドが当たり前の時代です。基盤となるリソースはクラウドの中でフルマネージドされ、柔軟にコントロールされていることから、システム運用を点でモニタリングする価値は、もうありません。いま必要なのは、お客様の提供するサービスが、お客様の求めるレベルで、エンドユーザーに提供できているかを確認できること。だからこそ、ユーザー体験から、アプリ、インフラまでを、すべて線でつないで観測できる、まさにレントゲンのようなオブザーバビリティが重要になります。

私はエンジニアとして「新しもの好き」で、何もないところから何かを生み出すことに、とてもワクワクする性格です。こうした性格から、今回、New RelicのTrailblazerに選出されたことをとても光栄に思っていますし、業界の先頭に立ち、オブザーバビリティを盛り上げる役割を担えることに面白みとやりがいと責任を感じています。

企業の枠を超えたTrailblazer同士の情報交換や連携を深め、日本におけるオブザーバビリティエンジニアのパイオニアとして導入を加速させていきたいです。そのためには、新たな技術知識を次々に習得し、お客様システムへの理解度を高め、オブザーバビリティの価値を最大化したいと考えています。

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■伴走型で、お客様のビジネスチャレンジを成功へ
― 最後に、読んでいただいた方へのメッセージをお願いします。

当社はシステム運用を主軸とする会社として、お客様システムの安心・安全・安定を30年以上支えてきたスキルとノウハウがあります。オブザーバビリティを知り尽くしたプロとして、ヒマラヤ登山をサポートする「シェルパ」のようにお客様と寄り添い、伴走することで、お客様のビジネスを成功へ導いていきたいと考えています。

New Relicの導入・活用に関して、お困りのことがありましたらお気軽にお声がけください。